
~スカイラインGT-R登場~
試作車に乗り込む日産の敏腕テストドライバー。
加藤博義(敬称略)。
元々はスカイラインが嫌いな男だった。
村山テストコースに乗り込む加藤。
ABSが思うように働かない。
加藤は大慌てだった。
問題山積み。
それでもひとつひとつ向き合い乗り込む加藤だった。
88年9月。
テスト車両はスポーツカーの聖地、ドイツ・ニュルブルリンクサーキット北コースに持ち込まれた。
初めて走る加藤。
「とんでも無い!生きて帰れるかわからない!」
その後、自身でR33、R34のテストカーをニュルで走らせることになり、物凄いタイムを刻むことになるのだが、このときは出鼻をくじかれた。
代わってドライバーはダークチョルマン(敬称略)。
酷評をする。
来る日も来る日も改善を進めるメカニック兼ドライバーの加藤。
最速ラップ8分10秒11。
そして89年8月。ついにR32型スカイラインGT-Rが発売された。
16年振りに発売された、このR32スカイラインGT-Rは一大センセーションを巻き起こした。
国産メーカーはもちろん、マスコミも関係者も着目していたのである。
89年9月。
再びニュルの地を走るスカイラインGT-R。
今度は8分20秒11。
当時ポルシェ911ターボでも8分30秒を切ることは不可能と呼ばれていた。
日産は「フェアレディZ 300ZXツインターボ」と「スカイライン GT-R」でスポーツ2大看板を形成し901作戦のフラッグシップモデルの象徴になった。
そして翌90年2月。
Gr.Aホモロゲモデル「GT-R NISMO」を500台の限定販売。メカチューン、エアロパーツをおごり、オーディオ、ABS、エアコンなどを廃止している。
Posted at 2006/08/07 22:46:10 | |
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スカイライン | 日記