
それは99年、ルマンのオフ日。
ドライバーによるパレードの日でした。
僕たち日産応援ツアー参加者はパレード見学ということでルマン市のシャコパン広場に居たのです。
そうそうたるレーシングドライバーがパレードしておりました。
T・ブーツェン、M・ブランドル、土屋圭市、本山哲、E・コマス、鈴木利男、T・クリステンセン、M・クルム、(故)M・アルボレート、片山右京など物凄いドライバー達が参加しておりました。
私は日産のドライバーを見ようとスタートの場所に向かいました。
主催者がなんと日産応援ツアーコンダクターの大槻さんと黒澤団長と話をしておりました。
なんと!
「#23が予選クラッシュ、出場辞退でドライバー不在のため日産応援団がクルマに乗ってくれ」との依頼が・・・・
当初、ルマン制覇に賭けてきた大槻TC(ツアーコンダクター)と黒澤団長が乗るということになり、私は喜び、拍手をし送り出そうとしていました。
ところが。。。。。。
この突然のサプライズに賛否両論。
中には「予定通りにしてもらわないと困る。」という意見もツアー参加者からありました。
もちろん、それは正論。対するこのオファーは日産応援団「夢の舞台」。
大槻TCが乗り込むと問題が発生するという見解で、やむなく降りたのを覚えています。その後、大槻TCはツアー参加者に頭を下げパレード参加をお願いしたと聞きます。
黒澤団長一人で日産旗を持って参加するしかないと思っていました。
黒澤団長が私に言った言葉に耳を疑いました。
「石黒さん、乗りませんか?」
えええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!
そこへ通りかかった星野一義さん。
「星野さん、乗ってよ!」と私が言うと「オレはいいよ。」と逃げるように・・・
そしてパレード開始。
何千何万人もの観衆の前を黒澤団長&Nジャンがパレードラン。
アナウンスが紹介します。
「ニッサン、アグリ・スズキ、マサミ・カゲヤマ、エリック・バン・デ・ポール!!」
でも乗っているのは黒澤と石黒という一般人(笑)。
サインを求めるルマンの人々。
黒澤団長と二人で「あいむのっとどらいばー!」と言って丁寧にお断りしました。
僕は、死んでもあの思い出を忘れることは無いでしょう。
黒澤団長、大槻TC、ご配慮ありがとうございました。
僕は、このとき思ったのです。
日産応援団に全てを賭けてみたい。
Posted at 2007/09/11 00:03:53 | |
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日産応援団 | 日記