
戦後、間もなく「クルマ」が走りはじめる。
その殆どは輸入車だった。
道路だって今とは全く逆で舗装道路が珍しい頃。
クルマなんて、お金持ち専用の¨ゼイタクヒン¨だった。
やがて時は流れ国産メーカーが本格的に作り始める。
プリンス、トヨペット・クラウン・・・・・
ダットサン・ブルーバード、トヨペット・コロナが世に放たれると庶民にも手が届きそうな時代になる。
しかしまだまだ¨ゼイタクヒン¨。
「夢の商品」だった。
メーカーだって「華」を作りたい。
トヨタ2000GT、ダットサン・フェアレディ、シルビア、プリンス・スカイライン・スポーツ、ホンダS500が登場。
しかしながらタダでさえ¨ゼイタクヒン¨のクルマに「夢の夢」という需要は極端に少なかった。
面白いことにオート3輪と呼ばれる3輪商用車も存在していた。
お上は「軽自動車」のカテゴリーを作った。
庶民にもクルマを与えることができた。
面白いことに「軽自動車限定免許」なんてのが存在していたのだ。
360ccの小さなクルマに家族と荷物が積み込まれて走る。
今となっては、笑い話になるかもしれないがそれでもこの家族は「幸せ」だった。
だが、まだまだ公共交通機関が輸送の力を持っていた。
高度経済成長時代に突入。
日産がサニー、トヨタがカローラを投入。本格的「マイカー時代」が到来した。
クルマはどんどん成長していく。
しかし大きな事件が待っていた。「石油ショック」。
息を詰まらせながら走るクルマ達。
しかし、トヨタ、日産をはじめとする高性能車時代が到来する。
そしてバブル景気。
自動車全カテゴリーに国産車が存在してたと言っても過言ではない。
人々は「夢」から「現実」、そして¨アタリマエ¨になった。
そして現在・・・・
石油高騰にあえぐ日本。
遂に一般的なユーザーは「クルマは道具」というかの如く消費して行く。
人々はクルマばかりに見向きをしない。
理由は簡単。他に魅力的な商品が出回っているのも事実。
人々が語る「夢」はどこへやら・・・・
ユーザーの顔ばかりを伺うメーカーもあるんじゃないかな?
それが商売だからネ。
「家電もクルマも同じになった」という言葉を聞くと、「みんな結局同じものを作りたいだけだよ。」という気になってくる。
Posted at 2007/12/18 21:18:43 | |
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クルマ | 日記