
~`03 JGTC #12 CALSONIC SKYLINE~
02年で引退してしまった¨日本一速い男¨星野一義氏。
03年から監督業という新たな人生のスタートとなった。
しかし、あの「青い稲妻」カルソニックブルーは健在でまるで氏が乗り移ったかのような凄い走りをした。星野一義氏がドライブしている錯覚をするかのようにB・トレルイエ、井出有治各選手が攻撃的だった。
一度も優勝無くチャンピオンとなった#23に対し、日産勢では一番多く勝ちながらチャンピオンになれなかった#12は対照的だった。
第二世代GT-Rの「チャンピオン」という有終の美は#23 XANAVIだが、「優勝」という有終の美は#12 CALSONICだ。
最終戦鈴鹿、ドライバーの井出選手のプレッシャーは計り知れないモノだったろう。
その中、#18 TAKATA童夢NSXとの接触レーシングアクシデントはあれど優勝をもぎ取った。
その鈴鹿より印象的だったのは、この年、マレーシアでの開催がSARSの影響により富士に置き換えられた第4戦。
そう・・・あれは梅雨の時期。
コースはウェット。
まさに「星野一義」というシチュエーションにはもってこいの富士スピードウェイ。
主催者はレースの2ヒート制を試していた。
この第4戦は2回レースが行われる。
天候によりレースは遅延となりピット作業は簡略(給油なし)。
まず第1ヒートは、井出有治選手がコースイン。
レースがスタート。
#38 auセルモ、#.36 WOODONEトムスがいきなりバトルの展開。
しかしながらグイグイ肉薄する#12 CALSONIC。
4週目、井出選手は第1コーナーでインを奪い独走態勢に持ち込み優勝。
「井出有治」という男の頭角を露にした時だった。
第2ヒートは、B・トレルイエ選手でコースイン。
レースが始まる。
#39スープラがトップを奪うが2週目にあの男はやってくれた。
セーフティランもあったけど結果はB・トレルイエ選手の優勝だった。
ひさしぶりに見た「青い稲妻」の優勝。
まさに
「全開!」
トレルイエ選手の言葉は印象的だった。
「雨だし寒いし、僕ならもう帰っちゃったかもしれないよ。熱心なファンに感謝したいね」
雨に強い新しい赤い日産旗が水を弾いた。
それでも重量級になった旗が富士に舞い上がった。
※画像提供:日産応援団Sさん 「`03 #12 CALSONIC SKYLINE」
Posted at 2008/01/27 13:14:47 | |
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