
ヨタハチ。
言わずと知れた
トヨタ・スポーツ800である。
小学生の頃、通学路の歩道橋からクルマを眺めるのが楽しみだった。
時々、ポルシェ、フェラーリ、ロータスとか遭遇するときがあったから。
しかしながらよく遭遇したのがヨタハチだった。
お兄さん達は中古のヨタハチでキビキビ走っていた。
今で言うライトウエイトスポーツである。
トヨタ2000GTを知るとヨタハチは弟分だと雑誌に書かれていた。
「あっ!2000GTだ!」と感動しそうになってヨタハチだったというケースも珍しくない(笑)。
やがてヨタハチを見かけなくなった。
鉄工場へアルバイトに行っていた時のこと。
ある日、社長の弟さんである「おっちゃん」が「Nジャン、今夜ヒマか?迎えに行くから付き合えや。」と言った。
その夜、近所迷惑も顧みず我が家にブルブルと音させてあるクルマがやってきた。
「おっちゃん、これヨタハチじゃん!」
「おう!買ったんだよ。最近見かけなくなったからな。」
Nジャンをサイドシートに詰め込むと(笑)、おっちゃんはルーフを外し、ウチの親父に「わりぃ、これ預かってくれや!」と言う暴挙(?)に出た(爆)。
エンジンをふかし、キャブレターが唸る。
Nジャン「おっちゃん、ソレックス?これ?」と言うと「そんなの知るか!」と言ってアクセル踏み込んだ。
殆ど体育座り「&」マークのNジャン。
普通の交差点で横田の爺さん(ヨコG)がかかる。
ヨタハチ、恐るべし!
「オレ…ヨタハチが好きになった!」というと、おっちゃんは「そうだろ?」って。
数日後、おっちゃんはヨタハチをプチヒットさせ、テールランプを破壊したらしい。
片方だけ新品のテールランプのヨタハチとなった。
それを最後に、あのヨタハチを見た者はいなかったらしい(笑)。
親愛なる(故)
浮谷東次郎さま。
ヨタハチ、面白いクルマですね。
※画像は無関係です(撮影 Nジャン)。
Posted at 2008/09/04 21:38:36 | |
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記憶のクルマ達 | 日記