
ビジネスという大海原。
利益を求め、企業という名の大船は港を出た。
予想もしなかった嵐に遭遇したがために慌てて舵を切る。
が、大船はそう簡単に曲がらない。
そこで降ろせるものは降ろして身を軽くしようと考えた。
そんな大船の出航や行いを許したのは何を隠そう我が国である。
チョット前、インドのタタ社、
ナノというクルマが話題になった。
発表当時、10万ルピー(当時レート約28万円)という安価だった。
まさしく価格破壊なのだが、クオリティがどれくらいなのか誰もが疑問に思っただろうが、その価格に驚きを隠せない。
しかしながら、日本へ導入となると、輸送費用や関税など踏まえると販売価格はだいたい80万円になると報道された。
日本にも似たようなモノはあったような気がする。
「軽自動車」というカテゴリーだ。
人気軽自動車の車両価格を冷静に考えると普通車をも上回る価格をしている。
維持費がリーズナブルという違いはあれど、「軽自動車ってナニ?」って感じじゃない?
いや、そういう軽自動車にしてしまったのは企業だけではなく我々ユーザーなのかもしれない。
高性能、アクセサリー豊富になって価格は上昇していった。
ミニカ・ライラってクルマご存知でしょう。
人気があるとはとうてい思えない。
装備もアクセサリーもデザインも機能も、いたってシンプル。
しかしすごいのは車両価格。約67万円(MTなら58万円強)ですぜ。
名声高きスバル360がデビューしたのは1958年(昭和33年)当時41万円。
大学卒の初任給が2万円の時代。
ちなみにトヨペット・クラウンが79万円。
それを思えばミニカ・ライラは超お買い得。
「ナノが安い」という認識を見直せと言わんばかりか、ミニカ・ライラ。
今の三菱なら品質も信頼できるはず。
ただ…この商品に魅力を感じるかどうかなんだけどね。
「安けりゃいい。走ればいい。」
それだけのご希望ならミニカ・ライラ。
ミニカ・ライラは「軽自動車」というセオリーを忘れていない気がする。
Posted at 2009/01/15 20:07:49 | |
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クルマ | 日記