※恐れ入りますが、ドライバー・関係者名は演出上敬称略とさせてください。
GT500の先頭を走る#12 カルソニックスカイラインの井手。
グングン追いついてくる#18 TAKATA童夢の道上。
GT300、先行を#19 ウェッズスポーツCELICAの田中に許すも、2番手ながら長谷見監督らしい確実にチャンピオンを狙う堅い走りの#3 ハセミスポーツ・エンドレス・Zの柳田。
GT300のチャンピオン候補が次々とチャンピオン戦線離脱して行く中でチャンピオンに手が届く走りに切り替えていた。
それは残り数週だったと記憶している。
GT500、先頭#12 カルソニックスカイライン。遂に後方#18 TAKATA童夢がテールツーノーズ。
オレ…
「もうダメなのか。スカイラインGT-Rに優勝の文字が霞んでしまうのか。」ただ祈るのみだった。
「相手は名手の道上。若手の井手がどう戦えばいいんだろう。負けたくない。もう見たくない。」
目を背けてしまった。
安達さんが叫んだ。「あっ!!」
オレは何が起きたかわからなかった。
#18 TAKATA童夢がコースアウトしリアウィングを破損していた。
オーロラビジョンに流れるリプレイ。
アウトからサイドバイサイドに持ち込む#18道上。
インから果敢にアタックする#12井手。
バトルの上でアウトから被せて勝負をかける道上、全く譲らない井手。
#12が#18を軽くヒット。
ミッドシップレイアウトのホンダNSXはスピンしコースアウトとなってしまう。
結果、後にプッシングペナルティという裁定もあったが、どう考えてもアレはレーシングアクシデントだと思った。
さぁ、先頭#12 カルソニックスカイライン。
星野魂炸裂!!
#23 ザナヴィ ニスモ GT-Rがチャンピオン目前。本山のFポン、GTのダブルチャンピオンも目前。
立役者、#22 モチュールピットワークGT-Rも後方に着きルマンのようなゴールシーンの演出に入る。
残り一周。すべてがスローモーションに見えたと言っても過言じゃないくらい長く感じた。
GT500、GT300、日産の完全制覇が目の前にチラついていた。
子供の頃から憧れていたスカイラインGT-Rが、フェアレディZが遂に勝利を手にする瞬間、居ても立ってもいられなかった。
日産応援旗が揺れに揺れていた。
日産応援席は大興奮。
最終コーナーから青い稲妻が見えてきた。
日産応援席は総立ち。
大喝采!!
GT500優勝は#12 カルソニックスカイライン B.トレルイエ/井出有治 組。
3位にザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム 組。
ドライバー、チームもチャンピオン獲得の完全制覇。
GT300、2位に#3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ/柳田真孝 組。
ドライバーズチャンピオン獲得。
感極まって涙する本山哲。
ウィニングランでヘルメットを脱ぎ大喜びのM・クルム。
井手有治、星野一義監督とB・トレルイエと抱き合って喜ぶ。
そして一目散に日産応援席の目の前のフェンスに登ってガッツポーズのパフォーマンス。
日産応援席は、沸きに沸いた。
その時、オレは・・・・・
※画像(当時の画像です)提供:フォトヤマさん
Posted at 2010/01/24 09:43:10 | |
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日産応援団 Nジャン | 日記