注:演出の為、登場人物は敬称略とさせていただきます。
何故か厚い雲に覆われる時が多い。
あの時もそうだった。
東北の地。
宮城県スポーツランド菅生。
1992年、全日本ツーリングカー選手権 第三戦。
「IRIS OHYAMA SUGO Gr.A 300km RACE」。
結果を先に述べれば、優勝は星野一義/影山正彦 組、#12 カルソニック・スカイライン。
2位、(故)A・オロフソン/木下隆之 組、#55 共石GP-1 プラス。
そして3位…
今にも降り出しそうな厚い雲に覆われた5月。
Gr.Aカテゴリー、デビジョン1クラスは日産スカイラインGT-Rがワンメイク化していた。
#2 STP タイサン GT-R、高橋国光/土屋圭市組。
元祖、スカG伝説の立役者、高橋国光。
スカイラインGT-R、高橋国光に憧れ、その世界に飛び込んだ通称「ドリキン」こと土屋圭市。
我が息子に「国光」と名付けるほど憧れていた。
土屋圭市にとって高橋国光とGT-Rという夢の実現に心躍らせたシーズンになった。
土屋圭市にとって、ある思いがあった。
第二世代GT-R伝説は星野・長谷見の時代だと言われることが悔しかった。
「GT-Rは国さんだろう。」「オレが国さんを表彰台に登らせる。」
ファーストドライバー高橋国光がルーティーンでピットイン。
ドライバーは土屋圭市に交替。
3位まで僅差。
表彰台圏内、ビッグチャンス到来。
心配そうに見送る高橋国光。
土屋圭市。ドッグファイト炸裂。
#1 JECS スカイライン、福山英朗とテールツーノーズ。
度々起きるサイドバイサイド。
両者、相手のライン一車線残しフェアなドッグファイト。
軽い接触が何度あったか…
オレンジ色のフロンドターンランプのピンが折れ、コードで、ぶら下っている。
土屋圭市、福山英朗、お互い一歩も譲らない。
何週も何週も…
競り勝ったのは土屋圭市。
その後、#2 STP タイサン GT-Rが表彰台圏内3位を走行。
そしてゴール。
待ち構えていた高橋国光。
土屋圭市と抱き合い号泣。
SUPER GTシリーズ第5戦 SUGO SUPER GTレース。
http://www.sportsland-sugo.jp/race/20100725_super-gt_info.php
Gr.AからJGTC、そしてSuperGTへ。
時代は変われど、高橋国光はチーム国光代表、監督として活躍中。
土屋圭市はARTA エグゼクティブアドバイザーとして活躍中。
ホンダHSV-010。
GT-R、SC430に挑戦状。
Posted at 2010/07/20 22:16:55 | |
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モータースポーツ | 日記