注:演出の為、登場人物は敬称略とさせていただきます。
現代的なサーキットに生まれ変わって5年。
だが、今も変わらないのは緑の中。
あの日、駆け抜けたのも緑のマシンだった。
トヨタ7、ニッサンR383。
時代はモンスター全盛、CAN-NAMレースをも視野に入れていた。
パワーウォーズ時代の到来という筈だった。
トヨタもニッサンも今こそ珍しくなくなったがターボエンジンを開発する予定だった。
しかし、時代は石油ショック、社会現象にもなった公害への対策、モータースポーツでの事故。
ワークスは撤退を余儀なくされていた。
ツーリングカーレースは盛んに行われていた。
だが、それも後に縮小されることになるのだが…
ニッサンはターボエンジンをバイオレットに搭載し走らせていた。
しかし、完全にモノにするにはまだ時間がかかっていた(1974年、マレーシア・セランゴールGP 優勝)。
トヨタはターボエンジンをセリカに搭載し走らせる。
しかしニッサンと同様、思うような結果に結びつかなかった。
1973年、富士1000km。
ニッサン、フェアレディZ、マツダ、サバンナGT(RX-3)…
ライバル達も必勝体制で臨んでいた。
天気は台風絡みの雨。そして、霧。
セリカLBにターボチャージャーの組み合わせ。
グリーンのセリカLBターボが水しぶきをあげて激走する。
レースは1クラス上だったプロトタイプのGCマシンが次々と脱落。
市販車改造クラスのマシンが上位に食い込む展開。
トヨタ・セリカの高橋晴邦がトップ。
同じくセリカの久木留博之が3位で走行。
そして間もなく1-2を形成。
しかしライバルのニッサン・マツダも負けていない。
ニッサン、フェアレディZはイレギュラーでピットインを余儀なくされた高橋国光の240Zが後方から次々とオーバーテイクし、長谷見昌弘の240Zも快調でセリカを追撃できる状態。長谷見パターンに持ち込める。
マツダも、片山義美、従野孝司のサバンナRX-3が激走。
トヨタ・ニッサン・マツダの大バトル・レースとなる。
激しい雨の中の観客は熱狂。
順位はたちまち入れ替わるサバイバルレース。
しかし、ニッサン陣営がクラッシュ、トラブルでバトルから脱落していってしまう。
マツダもロータリーエンジンの弱点が出る。ガス欠という思わぬ戦線離脱したマシンがあった。
だが、片山義美・岡本安弘 組のサバンナが2位に食い込んで見せた。
トップのトヨタ・セリカ。必勝体制に持ち込んでいく。
しかしセリカ同士のバトルも勃発。
3位に 舘信秀・竹下憲一 組のセリカ1600GTが這い上がってきた。
レースは6時間後にチェッカー。
優勝は序盤からゴールまで先頭を走り続けた、 高橋晴邦 見崎清志 組の セリカLBターボ だった。
兄貴達が語ったアツき時代。
ボク達も負けずに語りたい。
2010 AUTOBACS SUPER GT 第7戦 FUJI GT 300km RACE。
http://www.fsw.tv/freepage/336/
あの時代のヒーロー達の情熱を受け継ぐ清栄たちのバトルが展開か。
=================================
日産応援団、Nジャンからのインフォメーションはこちら。
https://minkara.carview.co.jp/society/gogonissan/bbs/5183996/l10/
Posted at 2010/09/01 22:55:52 | |
トラックバック(0) |
モータースポーツ | 日記