
少年時代のある日、オフクロが用事でオレをお婆さんちに預けた。
オフクロと妹が用事で帰りはちょっと遅くなるようで夜までかかりそうだという。
今ではお婆さんも亡くなり店もたたんでしまったが、ウチのお婆さんが営むのは駄菓子屋。
静岡の駄菓子屋に「おでん」は付き物。
この頃のオレは悪さ(笑)を覚え、こっそり「おでん」を頂いた事は黙っていよう(爆)。
どうせ、オフクロの実家だし(爆)。
お婆さんは奥でソロバン計算。
目が届くようにオレを店番させる。
ったって、真昼間の店番はヒマだ(爆)。
今じゃ建物も影になってしまったけれど、カナリの範囲で外の風景が店から見渡せた。
田んぼ向こうの借家に個性的なスタイルのクルマがあった。
あの家の奥様の愛車のようだ。
ホンダZ 360。通称「水中メガネ」。
駄菓子屋には長男と次男が居た。
夕方、次男が帰ってくる。
彼はライフ 360を長男から譲り受けるが、通勤はホンダ・ダックス(50ccの原付)。
ダックスの音が聞こえてくる。
今とは違い交通量は少なかったから遠くからでもダックスの音が聞こえてくるんだな。
日が暮れると今度はシビックの登場。
長男のご帰宅。
長男は今現在もシビックに乗り続けている。
結婚前は仲人さんから譲ってもらったクルマが愛車だったのだが、結婚を機会に軽自動車に乗り換えた。
彼とホンダはココからはじまった。
N360からライフへ。
そして初代シビックから今現在までずっとシビックを乗り継いでいる。
ちょっと離れたところから叔母がやってきた。
家が農家なので、「椎茸」のおすそ分け。
軽トラック(ホンダTN360)で来たワケだけれどもこの軽トラックの顔は忘れない。
何か、あの叔母の顔にソックリだもの。
ホンダのある風景。
今でもちゃんと覚えている。
Posted at 2011/02/24 23:30:58 | |
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記憶のクルマ達 | 日記