
幼稚園の頃だった。
今でも記憶に残っている。
東京に住んでいた(現在は埼玉に住在)従兄弟一家と一緒に親父の実家、山形県庄内へ夏休みを利用して行くことになった。
親父(Nジャン本家四男)は当時、自動車免許を持っておらず当然マイカーなんてウチには無かった。
親父の兄(Nジャン本家三男)は軽自動車専用免許(昔はあったんだよ)を持ってはいたが…
従兄弟の家で前泊し上野駅から列車に揺られて行った(当時、新幹線は開通していません)。
現地では従兄弟の「孝ちゃん」とオイラと妹で緑の中を走り回り泥だらけになって遊んだ。
そんなオイラ達を戻れば祖母(故人)が優しく迎えてくれた。
朝は羽越本線を現役で走るSLの汽笛が聞こえていた。
鶏を飼っていたので頼まれて卵を獲りに行くと扉を間違えて目の前に大きな牛が…
怖くて泣き叫んだっけ(苦笑)。
夜になって花火をやった。
夜空に無数の星が綺麗だった。
親戚一同が黒い服着て集まって来たっけ。
お坊さんも来ていた。
今となってはそれが何だったのかわかる。
静岡と東京へ帰宅する日。
駅まで見送りに着てくれた親父の実家の面々。
上野行きのディーゼル特急「いなほ」のドアが閉まる。
手を振る祖母の姿を覚えている。
最近オイラが実家に行った時の事。
親父に「田舎に行かないのか?」と聞くと「みんな(事情で)何もかもが変わっちゃって行き辛くなっちゃってるんだよ。」と回答。
「そっか…」
家に帰ろうとした時、オフクロが言った。
「何だかアンタっちが居なくなると寂しくなるね。」と。
「な~に言っているんだ!? 同居断ったクセに。だいたい山形から静岡の距離じゃないし。隣町だぞ、隣町。いつでも来れるじゃんか。」と答えたオイラ。
「あの時、山形のお婆さんね、駅から帰る時、泣いて帰ったんだって。」
そっか…知らなかったよ。。。。。。。

Posted at 2012/08/07 00:17:30 | |
トラックバック(0) |
思い出話 | 日記