
~その秋風は追い風か、向風か~
※画像、お借りしました。
☆鼓動 (2013 藤枝大祭) ~Vol.1~ より
生まれてから数年間、オイラは藤枝名店街近くの本町で両親と共に暮らしていた。
その後、妹が生まれ、現在の実家のある所に住居を移した。
母親方の祖母は近くで駄菓子屋を営んでいた(現在閉店)。
花火大会や祭りともなると書き入れ時。
オフクロは言った。
「駄菓子屋の前は本町あたりを転々(住まい)としていたんだけど、子供の頃から祭りには縁が無くてね。あの衣装は憧れだったんだよ。」
雰囲気だけでもと思ったらしく借り物とはいえ幼いオイラに衣装を着せたりしていたらしい。
それから何度か3年に一度開催される大祭を目の当たりにする。
物心ついた二十代の頃。
そのアツさに心が動いた。
1998年、藤枝大祭、下伝馬地区にて初参加。
女房と出会い一緒になった。
2004年藤枝大祭までお世話になった事もあり参加していたが、重ねた年齢と体力、そして自分の納得できる事ができなくなったとして退いたつもりだった。
それから3回。
参加はしていない。
アツい思いはあれど、絶好調期でやめたという意地もあった。
「何でなの?」
「何でやめちゃったの?」
嬉しい事にそんな声を聴いた。
「いいんだ。オレはもうイイんだ。」
誰も待っていない。
一般の見物人サンの中に埋もれているのがもう似合っていると思っていた。
SNSを通じて当時の仲間達と祭りに限らずコミュニケーションはとっていた。
岡村さんは音楽を通じていたし、笹野君はクルマで。
長谷川さんは世間話的な感じで井原君はBNR32 スカイラインGT-Rのファン。
しかしさすがに祭りの日程が近づけばその内容になる。
「戻って来いよ。」
ありがたいお言葉ではあるが…
勤務先でも何組か他地区だけれども大祭参加の方々がいらっしゃる。
とはいえ年を重ね、脇役だけれども。
そしてかつてオイラが参加していた頃を知る者もいる。
彼らはいう。
「Nジャン、今年は出るのか?」
その度応えていた。
「もう引退したんだってば。」
9月30日(金)。
藤枝大祭スタート。
オイラは遅番で前期末棚卸作業もあって真夜中の帰宅。
仕事休憩中、あのスバリスト(笑)のSNSを見てしまった(笑)。
更に井原君が煽る(笑)。
「明日7:30集合です。待っています。」
岡村さん。
「待ってるよ。」
10月1日(土)。
帰宅したというのに妙に眠れない。
しかし何とか仮眠を。
女房と次女は日曜日に来るという。
長女はテスト勉強もあって今回は見送ると自身からクチにした。
オイラは一足先にセレナで実家へ。
到着後、家に居ても威勢の良い声が響き渡っていた。
カメラ片手に何も考えず飽波神社へ向かっていた。
posted by (C)Nジャン
~つづく~
Posted at 2016/10/04 22:00:06 | |
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