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長年、繰り広げてきた国産ミドルクラスのFRレイアウトのセダン。
トヨタ・マークⅡ~マークX系統は日産のスカイライン系統より遥かに多く販売してきたけれど、51年の歴史に終止符、生産終了を迎えてしまった。
対し日産はスカイラインの新型モデル投入でテコ入れを図っている。
マークⅡがデビューしたのはカローラ同様、あまり関心できたモノではないねぇ。
しかしこれまでの功績を思えば、見事だったと認めざるを得ないのはトヨタらしいといえばトヨタらしい。
日産は旧プリンス陣営の開発により、スカイラインやブルーバードのパーツを用いてブルーバードの上級モデル「ローレル」を作った。
市場で高評価を得ると、後出しジャンケンの名手トヨタが黙っていない。
コロナの上級車種「コロナ・マークⅡ」を作り上げた。
ブルーバードのライバル、コロナの上級車種というコンセプトは勿論、ジャガー・マークⅡのネーミングもまた頂きモノ。
オリジナリティらしいオリジナリティは見当たらない気がする。
あるとすれば、あのデザインか…(汗
しかし、車両価格にアクセサリー、トヨタ大作戦は日産を追いやる事に成功したが日産も黙っていない。
スカイラインが大ヒットを飛ばせば、ローレルもまたヒット。
マークⅡはまぁまぁの状況。
しかしその後、新型になると同時に兄弟車チェイサーが登場。
やがてクレスタも登場すればあの3兄弟が市場を圧巻。
バブルの時代がやってきてトヨタのドル箱になった。
日産はというとトヨタに踊らされたような形になり自ら窮地へ進んでしまった。
日産が覚醒したのはバブルの頃。
スカイラインがハンドリングに革命を起こし、ローレルはマークⅡ路線に近づいて行った。
そして新たにセフィーロが加わり3兄弟を形成。
トヨタはスカイラインのハンドリングにかなり焦ったようで、慌てて「ツアラー」なるモデルを追加。
そんなFRミドルセダン戦争の時代が終わり、直列6気筒エンジンは終焉。
時代はV型6気筒エンジンの時代。
最後にはトヨタがマークⅡの後継、マークXと日産はスカイラインだけになってしまった。
しかし、時代は一層厳しさを増していく。
クロスオーバーSUVが世界中で全盛。
マークXの販売は厳しさを増し、2019年をもって生産終了を発表。
そして本日のニュースとなったワケで(下記URL参照)。
スカイラインは根強いファンに応え、新技術を盛り込んで新型の発表。
但し、お値段もスーパーになって日産も利益はあまり望んでいないように思えるし。
今、FRレイアウトセダンも、クーペもハイグレードカテゴリーでなければ存在しなくなってしまった。
マークXの生産終了。
トヨタが珍しく諦めを示す。
ひとつの時代の終わりがやってきたようだナァ…

Posted at 2019/12/24 22:14:00 | |
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