
異論はあるだろうけれど、説明するまでもなく日本を代表するスポーツカー。
レクサス LF-A、ホンダNSX、日産GT-R辺りは別格である。
マツダもロータリークーペが健在ならばココに入りたいだろうナァ。
個人的にはこのスープラとフェアレディZのライバル関係が愉快でたまらない。
唯一残る「トヨタ VS 日産」の構図でもあるのだから。
国産工業製品にありがちな、どのメーカーの、どれをとっても似たようなモノとは違う気がする。
日産のフェアレディZはダットサンスポーツをルーツに持つ日本最古のスポーツカー。
トヨタはスープラに限らず何かというとトヨタ2000GTの名前を出してくる。
ダットサン・フェアレディ、初期のシルビア辺りの日産はヤマハと組んでスポーツモデルを生産していた。
フラッグシップモデル(
http://www.oppama-garage.jp/nissan_model_2000gt.html)を作ろうとしていたが、日産とヤマハは決別してしまう。
困ったヤマハは企画をトヨタに持ち込み大歓迎を受け誕生したのが、かのトヨタ2000GT。
しかし時代に合わず、337台で生産終了。
その生産終了直前に日産から「Z」の名がついたフェアレディZが登場。
世界中に大ヒットを飛ばす。
トヨタにしてみれば皮肉な事になってしまった。
フェアレディZの進化は止まらない。
旧プリンス陣営の開発したスカイラインGT-Rと同じS20型エンジンの載るZ432、2.4リッターエンジンの載った240ZGも登場する。
後に後部座席の付いた2+2も登場。
トヨタは「カリーナ」と共通コンポーネンツを持つスペシャルティーカー「セリカ」が登場。
心臓部はヤマハ製ツインカムエンジンが載る。
若者の心を鷲掴みにする。
更に2000GTの追加、LB(リフトバック)と呼ばれるファストバックが登場。
日産のフェアレディZと並ぶ大人気スポーツモデルとなった。
余談だけどあのスーパーカーブームを生んだコミック「サーキットの狼」の5巻だったかな?
公道グランプリの脇役バトルながら、フェアレディZとセリカLBのバトルがお似合いだったと小学生当時ながら記憶している。
日産はフェアレディZの進化。
トヨタはセリカの上級モデル「セリカXX」が登場。
それが輸出名「スープラ」だった。
しかし旦那仕様のXXとスポーツカーのZとは路線が別物だった。
完全にライバルとなったのは、Z31型フェアレディZ とA60型セリカXXの頃。
トヨタにおける旦那仕様クーペはソアラに展開した。
フラッグシップ、V6の3リッターと直列6気筒2.8リッター。
そしてツインカムターボ同士の2リッター対決。
決定的になったのはZ32型フェアレディZとA70型スープラ。
この時日産は、2リッタースポーツモデルをシルビア/180SXに移行。
トヨタはスープラに2リッターモデルを残すも徐々に2リッターモデルはセリカに移行し始めていた。
2.5リッターモデルも登場した。
この頃から日産に異変が生じる。
Z32型フェアレディZのアップデイトはあれど新型モデルに移行する気配が感じられない。
逆にトヨタはA80型スープラが登場。
日産・フェアレディZはあろうことか、一旦生産終了。
トヨタ・スープラも例の2002年規制を最後に一旦姿を消した。
そしてあのV字回復の幕開けである日産のイメージカーとしてZ33型でフェアレディZが帰ってくる。
その後、更に進化したZ34型フェアレディZが登場。
そして記憶に新しい、BMWの息の掛かったDB型でスープラが帰って来た。
現行スープラの商品企画も巧みだと思う。
フラッグシップは3リッター6気筒のまま、2リッター4気筒の存在もまたモータースポーツ色のイメージを残す。
両車、同じ2シータースポーツ、FRレイアウトではあるけれど全くの別モノ。
スープラとフェアレディZは、かつてからこのように全くの別モノでありながらのライバルである。
フェアレディZはスカイラインと同じようにビッグマイナーチェンジを計画していると噂される。
スカイラインと同じV6ツインターボのダウンサイジングを図るとも、ハイブリッド化されるとも聞く。
だとしたら、それこそ全くスープラと考え方の違うライバル車という事になる。
もう楽しみで仕方がない。
日産の2リッター路線はシルビア復活希望だな。
今の日産じゃやらないか…
スープラのライバルはGT-R?NSX?
それは限られたあのモータースポーツカデゴリーでのオハナシ。
やはりスープラとフェアレディZのライバル関係が面白くて仕方がない。
両車、販売数という数字に限っては、どうでもいいだろうね。
Posted at 2020/01/26 21:31:56 | |
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