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この国産ミドルクラスの登場は1968年登場の日産ローレル。
同じ日産ブルーバードの上級モデルとしての企画だったらしいけれど、面白い事に1967年登場の510型ブルーバードよりも開発が早かったらしい。
ブルーバードの方の開発は「ダットサン」だったけれどローレルは「プリンス」だった。
エンジンはプリンスのG型が搭載された。
ブルーバードとの共通が見られる事は勿論、当然スカイラインからの共通部品も多々見られたという。
黙っていなかったのはトヨタ。
コロナの上級モデルにコロナ・マークⅡを登場させる。
企画をまんま持って行った上にジャガー・マークⅡからのネーミングも取って来たという状況。
しかしそれがわかるような当時のクルマ好きは希少。
ローレルよりアクセサリーが豊富なマークⅡに人々の視線が行く。
スカイライン、ローレルの波に押されたマークⅡ。
二代目では高性能エンジンを載せて対抗。
しかし、スカイラインはCMがウケて空前の大ヒット。
ローレルも引きずられるかのようにまずまずのマーケティングを展開。
しかし日産の頑張りもココまで。
次の世代ではマークⅡに加えチェイサーが登場。
更に次の世代ではクレスタが登場し、各販売チャンネルでラインナップに加わり。
通称「マークⅡ三兄弟」が形成された。
日産の方は、レパードを追加。
しかしレパードはその後のモデルで2ドアクーペへ移行する。
時代はバブル期に突入。
マークⅡは飛ぶように売れた。
日産の方はトヨタに水を空けられる。
日産はそこで新しくセフィーロを加え、マークⅡ路線からの脱却、新提案。
スカイラインは一歩踏み込んだスポーツセダンとして登場。
ローレルはその路線のままでのマーケティング。
トヨタ、日産の一騎打ちが久々に見られた。
久々の日産がイケイケ状態。
トヨタはその出来にいたく驚き大慌てで「ツアラー」なるグレードを設定する。
「トヨタ、日産に続け」とばかりにマツダもホンダも仕掛けてくるが、トヨタ・日産の牙城は崩せなかった。
しかし時代はバブル崩壊。
日産はセフィーロのマーケティングが思うようにできず、マキシマの後継にその名を継がせた。
ローレルもスカイラインも失速。
やがて日産の危機がやってきた。
トヨタもチェイサー、クレスタもそのままで居られず、ヴェロッサという全くの別モデルが登場するが、それも一世代で終了。
マークⅡだけが残った。
時代は国産直列6気筒エンジンを終了させた。
スカイラインはV型6気筒エンジン搭載車に移行。
マークⅡはその名をマークXに変更し、同じくV6エンジンを搭載。
そしてマークXの生産終了、新型スカイラインの登場の記憶が新しい。
時代は来り返すのか…
このカテゴリー、スカイラインしかいなくなった。

Posted at 2020/06/21 19:32:00 | |
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