
ウチの親父が言った。
「オマエのクルマ、どうなってんだ!? 値段の付き方、変(異常)だろ。」
親父に今の中古車市場の異変を伝えると「今、そんななのか!」と。
無理もない。
ちょっと前までポンコツという言葉が常識だったのに今やソイツがお宝なのだから…
まったくスカイラインを覚え、フェアレディZを覚えたオイラは、いったい誰のせいなんだ(苦笑)。
勿論親父本人は覚えちゃいない。
親父の一番最初の愛車はマツダ・カペラ・ロータリークーペGS。
覚えている限りの事を言うと親父は言った。
「アレは凄い加速だった」。
後のRX-7辺りの方がターボはつくわ、空力は向上するわ、技術の進化は凄かった。
しかし当時のカペラは現代のクルマに比べシンプルで軽い。
軽量をうたっていたFDのRX-7より300kg軽い。
なるほど、あながちウソじゃない。
ウチのお嬢にオイラは言った。
「その後な、カペラがレースで当時の王者スカイラインGT-Rを追いかけまわしていた事を知ったんだ。今思うとヤなクルマだろ?」
勿論、ジョークだから笑いを誘った。
親父が印象に残っているクルマはスープラだったという。
オートマチックでデジパネ。
全くオイラの好みとは真逆である。
その昔、山形へ帰省する時、今は亡き叔父(親父の兄)と当時の叔父が住んでいた神奈川で合流し、ロングドライブで東北自動車道で親父がハンドルを叔父に預けた所、面白がってナカナカ手放そうとしなかったという。
「トヨタのファン・トゥ・ドライブ」と「血は争えない兄弟」と言うべきか。
そんな親父も今はケッパコ。
あのカーライフは昔話になってしまった。
記憶に新しいR34 スカイライン25GT。
アレがMTだったら、きっとウチのお嬢が欲しがっていただろうナァ。
もっとも親父は強情なトコあって、MTを嫌っていた(当時)けれど、今のケッパコがMT という矛盾をどう説明するのか想像に難しくない。
「あの時はそう思っていたんだモン」だな。
MT好きからしてみればATだったのがホント惜しい…
義理の親父は今現在、軽トラ。
義理の母親が日産・ノート e-power。
その前がトヨタ・クラウンだった。
義理の親父はトヨタ教育を思いっきり受けた世代。
トヨペット・コロナに始まり、「いつかはクラウン」のステイタスを持って数年前までクラウンに乗っていた。
しかしクラウンが名残惜しいようで時々、ソイツが顔を出す。
「クラウン、セダン路線、やめちゃうみたいだね。」
「そうだな。セダンは変えずに長く売るかもしれないみたいだけどな。」
「それでいいのかもしれない。今はレクサスもあるし4年に一度のモデルチェンジというのを考え直すのもアリだな…」
ただ、オイラも実はセダンじゃないクラウンって、抵抗あるンだな。
二人して散々愉快な話をしておきながらオチは同じ。
¨ これからは電気だよ ¨
「オレはその頃にはもうクルマを運転しないわ。」
Posted at 2021/01/03 22:48:29 | |
トラックバック(0) |
クルマ | 日記