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~ 看護婦さんも戦っている ~
2021年3月8日。
それは早朝3時に始まった。
カーテン向こう、隣のベッドの金属音から異変を感じ取った。
実はお隣さんが来た時点でヤな予感はしていたのだが…
突然叫びだして何事かと思った。
迷わずオイラは自分のナースコールのスイッチを押した。
看護婦さんが飛んできたけれどそう簡単にはアクションが取れない。
しばらく怒号に付き合う事になる。
看護婦さんは冷静だった。
「〇〇さん、大丈夫? ここがどこかわかる?」
その行動でオイラもハッとした。
「もしかして…」
その後も丁寧な言葉で話しかけていた。
ベッドごとナースステーションへ行った患者さん。
静かになってホッとしたけれど、もう眠れない(涙)。
思わずイヤホンを耳にしたのだが、スマホから流れてきたのはDeep PurpleのSpeed King。
「ランダム設定にしておくんじゃなかった。」と後悔。
益々眠れなくなったオイラ。
看護婦さんが戻ってきた。
「Nジャンさん、ごめんね。」
「いや、オイラはいいから自分のお仕事がんばって。」
そうこうしているうちに、冷静を取り戻したらしくオイラの隣へ戻ってきた患者さん。
オイラにしてみたら「えええええええええ(´;ω;`)ウゥゥ」。
しかし、廊下の方が賑やかになってきた。
そう、この一件でみんな起きてしまったのだ。
おかげで6時前に照明に灯が入った。
今日からリハビリの時間がアサイチへ変更。
土日で一気に体力が低下したのが露わになる。
自主トレをサボッていたんだな。
思わず反省。
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しかし段々取り戻した。
まだまだ先は長い。
部屋に戻るとお隣サンのベッドが賑やかい。
ルーティーンのケアをしていた模様。
部屋に戻るのを諦め、ロビーで時間を潰していた。
「Nジャンさん、大変だったね。」
同部屋の方からのお言葉。
「オレの部屋にまで聞こえたよ。」
同じ階の方からのお言葉。
ケアが終わったようで部屋に戻ると周囲に誰も居なくなったお隣さんが異変。
ご家族さんの名前を呼んでいる。
意味不明な発言もあった。
「やはりな。そういう事か…」
一応、看護師さんに報告させてもらった。
もう彼らはとっくに気付いているだろう。
だけど屈することなく仕事に向かっている。
シモのお世話、コミュニケーション、検温、血圧測定、機材運搬、採血、点滴…
医療従事者さんの最前線。
患者さんがどんな人であろうと戦っている。
時には悪者にさえなる。
患者さんの為に全身全霊で戦っている。
本当に最前線を知っていてこの国のリーダーさんちは親身になって会議をしているのだろうか。
「医療従事者に感謝」とか簡単に言えるけれど…。
まさに「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」である。
ロビーでオイラは先の話題からの流れで患者の親父さん達に言った。
「いやぁ、看護婦さんの対応に驚きましたよ。凄いナァ。」
「そうだねぇ。いちいち自分の感情に浸っている間なんてないからね。」
リラックスさせるために看護婦さんを笑わせるギャグでも考えようか。
いや、空気を読むのが非常に難しいか。
現場はその時その時で様相が変わるし。
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お隣の患者さんはその後MRIなど検査に行った模様。
その後ナースステーションに近い部屋に引っ越した。
オイラの病室はお隣さんが引っ越したけれど、もう一方、退院されて二人になった。
やっと今夜はゆっくりできそうだナ。
傷口の痛みはかなり減ってきた。
しかしまた別な所に痛みが出てきた。
入っているボルトのトコだな。
その日その日、違和感のある場所が変わってくるナ。
外は雨。
お天気なんてその字の如く¨ 天の気まぐれ
※¨ 。
※個人的な表現です。
晴れの日ばかりじゃないか。
~ つづく ~
Posted at 2021/03/08 20:07:23 | |
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