※タイトル画像:https://www.loonapix.com/
~ Lost time ~
2021年4月5日。
昨夜は静かに過ごせたのだが、オイラはどういう心理状況だったのだろうか。
夢の中でカラオケを熱唱していた。
まさか寝言で歌ってないよねぇ💦
結局気になって3時起きとなってしまった。
照明入りは遅めの6時40分頃。
トイレのついでに窓からの外を見に行った。
昨日からの雨は続いていた。
花散らしの雨か…
朝のルーティーンが始まる。
退屈な終末を乗り越えて平日。
今日からまたリハビリが待っている。
看護師さんは交代。
看護師さんはもう何回目か同じ方数名で段々親しくなってきた。
リハビリまで待てない自分。
落ち着きのない性格、じっとしていられないので廊下を何往復もする。
「松葉杖は要らん」と訴えても食らうはNG。
この治療は伸びる事があっても前倒しは有り得ない。
少しくらいは…
些細なオシャレは足元から(笑)。
午後になってリハビリへ。
明日、最後の75%加重。
明後日は遂100%加重だ。
100%ならば松葉杖、車椅子とはお別れ、杖になる。
やっとココまできた。
リハビリから戻ってくると、この部屋の患者さんがまた一名入院されていた。
今度も親父さんだ。
リハビリの後はシャワー。
もはや、お湯に浸かりたくなってきた。
一ヶ月半の空白。
街の風景は入院前のまま今日に至る「プチ浦島太郎状態」。
茶色の風景のままで、今年の青々とした風景をまだ知らない。
上のお嬢は大学三年生になった。
下のお嬢も高校二年生になった。
たった一ヶ月半なのに…
二年前まで病院へ入院する事は無縁だった。
少年時代、入院というモノに対して好奇心だけで体験してみたかった。
それを口にするとオフクロは激怒。
「健康でいることを有難いと思いなさい💢」
二年前に初めての入院をしたけれど、4日間で終わったので「ナカナカ面白い体験だった」と言えたがそんなのはライト級。
今回のオイラはまるで違っている。
オイラなんかより、もっと頑張っている患者さんがいらっしゃる。
声をかけた親父さんは
「もう三ヶ月も居るんだよ。」と言っていた。
オイラと数日前から同じ部屋の患者さんとは東京と横浜の話題で話が合った。
「Nジャンさん一ヶ月半なんて、もう患者でも主じゃないですか。」
会話は進み、色んな話をした。
「まだ50過ぎなんだよ、自分。」という彼。
下手な事を言いたくないと思うとオイラは何も言えなかった。
~ つづく ~
Posted at 2021/04/05 20:52:43 | |
トラックバック(0) |
ドキュメント Nジャン | 日記