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☆文章中画像:carviewさんよりお借りしました。
◇登場人物は敬称略にて失礼致します。
レーシングドライバーの名手、高橋国光氏が他界されてから一年経った。
イチ、日産ファンとしては、Gr.A時代もそうだが、かつてのワークスマシン、プロトタイプカーやツーリングカーの時代を思い出す。
国光氏といえば、ホンダのイメージが強い人も多いだろう。
しかし当時のホンダは、このカテゴリーに参加していなかった。
あの石油ショックの煽りを受けて、各メーカーはワークス活動の縮小傾向にあり、プロトタイプカーのカテゴリーから手を引き、市販車ベースのカーレースが主体になってきた。
日産としては、各カテゴリーでフェアレディZ、スカイラインGT-R、ブルーバードSSS、サニーGX、チェリーX-1Rが活躍。
一番の人気はスカイラインGT-Rの活躍で、マツダのファミリア、カペラ、サバンナなどのロータリークーペ勢との死闘は未だ語り草になっている。
日産・ワークスドライバーは高橋国光を筆頭に黒沢元治、北野元、都平健二など誰がエースでもおかしくない面々。
マツダ・ワークスドライバーは片山義美、縦野孝司、寺田陽次郎、武智俊憲などが顔を揃えていた。
かの戦闘機のエンジン「栄」「誉」からの流れを持つ高性能S20エンジンを搭載したスカイラインGT-R。
優れたメカニズム、バランスに優れたGT-Rは他を圧倒。
マツダにしてみたら絶好のターゲットだったのだろう。
十八番の軽量コンパクトでいて高回転のロータリーエンジンの見せ場はココにありと言わんばかりにメキメキと力をつけてきた。
GT-Rは2ドアハードトップ、エンジンのインジェクション化、前後オーバーフェンダー大型化など改善策をおこなってきた。
一方、マツダも熟成が進んでくる。
マツダ最大の武器は軽量な車重と空力、そして高回転のロータリーエンジン。
同じ高回転思考のS20エンジンとは内容が全く異なるのであった。
そして遂にマツダ・カペラがスカイラインGT-Rの連勝を阻止。
最終兵器サバンナ RX-3も加わり、一騎打ちに拍車がかかる。
GT-Rのサスペンションはセミトレ。
対するRX-3はリジッド。
凝ったサスペンションはGT-Rのコーナリング性能が高くRX-3を圧倒。
しかしストレートとなると今度はRX-3が前に出る。
GT-Rの最後は、オーバーフェンダーの継ぎ目を無くすことくらいしか改善策は残っておらず、日産ワークスのGC10型スカイラインGT-Rはその後まもなく姿を消した。
73年の東京モーターショー。
新型GC110型スカイラインのレーシングコンセプトカーが登場。
誰もが再びGT-R VS RX-3をイメージしたがレースに登場することなく幻となった。
Posted at 2023/03/18 08:26:13 | |
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