
独身時代、ゲレンデに行くときは知人のクルマに乗せてもらって行っていた。
こういう時はSUV系の4WDやスポーツ4WDなどが雪道をグイグイ走れるし。
乗せてもらう代わりに、ドライバーさんに御礼としてスノーボード(当時やってました)を教えたり、メシをおごったりさせてもらった。
勿論、途中で運転替わったりもしたのだが雪道をドライブする機会は極めて少なかった。
一応雪道の走り方などある程度知っていた。
ご存知の通り「急」の付くことはご法度だと言うことだってネ。
時は1998年の冬。
秋に女房殿と出会うとハナシは変って来る。
彼女もスノーボーダー(?をつけたくなるが:爆)であったが、同じように乗せてもらって行くクチだったらしい。
そんな二人でゲレンデ行こうとしたら…でしょ(笑)?
公共交通機関使って行くテもあるけれどこの辺りからでは、あまりにも不便で時間を使わなければならない。
スカイラインGT-Rにスタッドレスタイヤ、タイヤチェーンを用意しようとした所で予算的に無理だった。
そこで意見が一致したのはインプレッサで行くこと。
5ドアで使い勝手が良く、タイヤは13インチでコストパフォーマンスに優れる。
ただ…インプレッサであれどFFなのは仕方ないかな?
インプレッサ、スタッドレスタイヤ装着で初の雪道。
「オレ、雪道ダメだから運転替わってくれ」という甘えは許されない(笑)。
だって替わりはいないのだから。
ダメだったらスノーボード諦めて帰るしかないのである。
※参考画像
真夜中、長野県の国道を走る。
天気予報のチェックすらしていなかったオイラ。
あろうことか大雪が降ってきた。
対向車のスポーツカーもスポイラーで除雪車状態。
水平対抗エンジンで重心が低く安定感のあるスバル車。
「スタッドレス履いているから平気だってば。」
そう言ってはいるもののグリップ感がまるでない。
「スバルの4WDだったら最強なんだろうなぁ…」
そう思ったけれど、雪道走るなんて彼女は想定していなかった。
静岡のこの辺りじゃ積雪は殆ど無いし。
対向車も何もない状態になった。
暗闇の中、ヘッドライトが頼り。
しかし照らすところは真っ白。
ついうっかり、カーブを見落とした。
慌ててブレーキを踏んだ。
対向車がいなかった事、比較的ゆるいカーブだった事が幸いだった。
怖くなって焦ってアクセルを慌てて踏んでしまった。
とっちらかってまたもブレーキ。
辺りにクルマも誰もいない。
「落ち着け… 落ち着け…」と深呼吸。
緊張のあまり、例の「急のご法度」を忘れていたのだ。
慎重に慎重を重ねて再び走り出すが、どうも上手くできない。
広い所にインプレッサを止めて休憩。
「う~ん… 何が原因なんだろ。やっぱりオレが未熟なんだろうなぁ」
そんな時、シャリシャリと金属チェーンを巻いた小型車が通過。
ナンバーからして現地の方のようだ。
地元の方がチェーン巻いている程の雪なのか?
※画像は外しの時の模様です
インプレッサにタイヤチェーンを試みる。
スタッドレスタイヤ+タイヤチェーンである。
走り出したらアレヨアレヨのグリップ感。
インプレッサがグイグイ大雪の中を走る。
「この大雪では、FFにスタッドレスタイヤでは限界だった」という事に初めて気付く。
ゲレンデに到着。
辺りはもう明るくなっていた。
スノーボードやる前から既に疲れていたけれど若かったね、あの頃は(笑)。
でもあれは本当に勉強になった。
今でも雪道をドライブする時はあの時の経験が役立っています。
※参考画像
Posted at 2013/01/26 11:21:52 | |
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