
昔、まだ カラオケが 全盛だった頃 とても歌の上手な先輩が おったそうな。
拙い者達が その巧者に 「どうすれば あなたのように 歌うことが できましょうか?」 と問えば、
巧者は 「歌は 心よ!」 とだけ 答えたそうな。
正直 その時 私は (べんちゃら半分で 訊ねてやったのに 偉そうに 歌手きどりかよ!)
と 思ってた。 歌や 音楽なんて 単なる 空気の振動でしかなく、 心地よい振動が 良いのであって
すべては 振動させる 技巧や 力量が 絶対的な物なのだ・・・・・・と。
つい最近まで、 何事においても クルマの操縦も 武術も 仕事も そして歌にしても 技量がすべて!
だと 感じ、信じて それを 研鑽し 力量を 増やすことが 最善なのだと 思ってた。
しかし 50歳を 越えた頃から 努力や 積み重ねだけでは どうにもならない、どうにもできない、
性格的というか 人間性 感受性 のような 持って 生まれた 特性のような物の 必然性を
感じはじめた。
何をなすにも この どうにもならぬ 天から授かりし 感性なしには 成しえない。
感性は 殆どの場合 表現ではなく 傍受する アンテナのようなものだ。
それを 磨いて 針のように 尖らせれば より深い探りが 行われる。
全身に 沢山の 感性の 針を ハリネズミのように めぐらすのである^^
時として 他者から 痛いヤツ!扱いを 受けるのは 覚悟のうえである^^;
「歌は心」 旋律や 歌詞から得た シンパシーのようなモノで 心を 震わす、 それは 空気の振動を
越えるのだと 先輩は 言いたかったのだろう。 心は 技を 越えると・・・・・。
しかしそれは 技を 極めた者だけが 許される境地のようなモノではなく、 あくまでも 通過点。
知るに遅すぎた感もあるが 到達出来ないかもしれない境地に 少しでも 近づきたいと 願っている。
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Posted at
2012/09/24 01:01:25