
今年は 風が あって 空気が 澄んでいたのか、 母親の部屋から 世界一と称される PL花火が 綺麗に 見えました。
かなり離れてるにも 拘わらず 空半分が 真っ赤になるくらい、 遅れて ゴゴゴゴーッと 雷のような音が して 地鳴りがしてるようで 大迫力です^^。
母は 花火を 少し見ただけで 「花火は 好きには なれないわ」 と言って 中へ 戻ってしまいました。
終戦の 数ヶ月前、 堺に アメリカの空襲があり、 焼夷弾が 雨のように 落ちてきたそうです。
それを 娘時代の 母は 自宅の庭から 見ていたそうで、 空中で 炸裂して 光を 撒き散らし 地平を
真っ赤に 染める 爆弾は あたかも 花火のようで 母は 綺麗だと 思ったそうです。
翌日 浜寺に住む 友人の訃報を 聞きます。 その友人の家は 裕福で コンクリート製の 防空壕であった 為 外が 火の海になってるのに 気づかず 逃げ遅れたのです。
その後 蒸し焼きになって 半分に 縮んだ 友人の亡骸を 見て 母は 呆然とします。
そして 大切な友人や 罪のない 多数の人々を 焼き尽くした 悪魔のような 爆弾を たとえ 一瞬でも
綺麗だと 思ってしまった 自分自身を 大いに恥じたそうです。
花火が 嫌いなのではなく 炸裂する爆弾を 綺麗と 感じた 少女時代の 自分が 嫌なのでしょう。
小さな 年老いた 母の負の記憶を 消し去ってやりたいと 思いました。
汚い事や 醜い物は 全部 男が 引き受けてやりたい、 女性には 美しい物 綺麗な事だけを 見せてあげたいと 感じた 花火大会の 夜でした。
Posted at 2012/08/10 00:20:46 | |
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