さて、試乗車で 御用意して頂いたのは、BMW製 2Lターボ258馬力を搭載する プラス4という バージョンです。
OPのワイヤーホイールを履いている、よりクラシカルな雰囲気のあるクルマです。
アルミ製の軽いドアを開けますと、ブットいサイドシルが 乗り手を拒みますが、開口部が広いせいか、以外に乗り降りし易いです。
タイトなミニスカートでも履いてない限りは 大丈夫ですね^^
各部の操作性や スイッチ類のクリック感、ハンドルやサイドブレーキレバーの剛性感など、現代のクルマの水準以上のレベルにあると感じました。
本革シートは小ぶりですが、張り具合も絶妙で、乗り心地も良くて、ヒーターも装備していますし、エアコンも完備^^
簡易式ではありますが、幌も多重構造になっていて、しっかりした分厚い材質が使われていて、安物感は全くありません。
コクコクッと最新式?^^;シフトレバーをクリックして、ドライブに入れてスタートします。
おおっ! 思ってたより 軽い走り。
イギリス車って、ドロドロした排気音と共に、どっしりとした走り味であるものだと、信じておりましたが、コイツは アルピーヌA110のように 軽い!
車重が1.1と 軽量なためですが、シャシーから サスから エンジンのマウントまで、遊びがなくて カチッと組まれてる証拠でしょう。
駆動が逃げず、軽量ボディーを押し出す感じが伝わってきました。
その代わりに、ハイトの高いタイヤにも拘らず、脚は硬い^^;
コツコツ!トントン!路面の凹凸を シート座面とサイドシル付近に伝えてきます。
軽い走り以上に 驚かされたのは、ハンドリングの正確さ!
もっと 怠い感じを想像していましたが、何の何の^^;私の911より クイックで軽快です。
剛性の高い アルミシャシーに 四輪ダブルウイッシュボーンのサスペンション!の成せる技なんでしょうね。
BMWエンジンの息の長い加速感といい、スポーツボタンを押したときの炸裂感といい、コイツは クラシックカーの皮を被ったスポーツカーなのか!?と思ったのですが・・・・・・・
信号で 停止しようと、ブレーキを踏んだ時です。
あれ? 止まれへんやん? なに? おいおい! どうした?
前後ディスクブレーキなんですが、踏み始めの 初期バイトが全くないのですよ! 普通は 緩ブレーキで、制動Gを立ち上げて スピードをコントロールしながら 踏み増しをして 完全停止に持ち込むのが、正道ですが、このブレーキは スイッチのような オン!オフ!仕様^^;
ガチ~ン!!!と奥まで シッカリと踏み込まないと 制動が立ち上がりません;;; かなり前から 余裕を持って ブレーキを掛けないと 停止線で 止まれません^^;
こんなスイッチのような味付けのブレーキでは、スポーツカーの冠を与えるわけには いきませんね^^;
昔に乗った シトロエンSMの ボタンのようなブレーキを思い出しました^^; 担当さんのお話では、ブレーキサーボが小さいから・・・とのことでしたが、制動力ではなくて フィーリングが問題なのです。
MTではなくて、AT仕様でしたので、踏み込んでるチカラをチョッとでも緩めると、途端にクリープで クルマが前に出まして、信号待ちしてるだけで、脚が攣りそうになります^^;
体力と 筋力を要求してくるところは、スポーツマシンかもですが^^;
エアコンも 結構効きますので、キャビン内は 快適なんですが、このハメこみ式のサイドシールドが、分厚いアクリル製で、開ける時は スライドさせます。 この アクリル板が 問題ありまして、透明感はありますが、ガラス程の透過力がなくて、歪んでおりまして、特に重なった部分を通してバックミラーを見た時には、もう 何が何だか分からない状態^^;
幌のバックはビニールですし、サイドシールドを付けてると サイドミラーも危うい! 幌を架けてると、後方視界は ほゞ無しということです。
雨の中では 完璧に 視界がなくなりますでしょう。
もう、怖いたらありゃしない^^; ビビりマシンですね~。
特殊なブレーキにも 慣れましたので、 担当さんの御好意で、試乗コースから外れまして、自宅周辺やら、山坂町(M-3家)から あべのハルカス周辺を 小一時間走らせて頂きました。
山坂で 幌を下したのですが、視界がすこぶるクリアで、爽快!
このクルマは オープンが、デフォルト設計なのが よく解りました。
上下に薄く、平坦なシールドですし、上半身を 晒しながら走る様は、四輪のバイクのようです。 キャビンは 巻き込む風で 嵐にさらされてるようになりますが、 爽快で 楽しい気分になりました^^
ただね~、廻りの視線が 何だか冷たい^^;
911には 畏敬の念が込められた視線を感じるのですが、モーガンには単に好奇心だけの、ややもすれば、嘲笑めいた視線すら見受けられる。
実用車のみが、正義である 日本のモータリゼーションの中では、モーガンのようなクルマは、認めてもらえないでしょうね~^^;
アルファードや プリウスに 煽られるのは確実ですね^^;
で、総評となりますが、このクルマは 大阪市内を走るクルマではございません。
軽井沢や 伊豆の別荘のガレージに納めて、晴れた日に パッセンジャーシートには、ゴールデンレトリバーを乗せて、山道なり 海岸線なりを軽~く 流すように走らせて、楽しむクルマでございます^^
高貴な姫に、想いをはせた 私めが アホでございました^^;
前述しましたが、これは クルマではなくて 工芸品です。
走らせるのであれば、それなりの ステージと それなりのシチュエーションと それなりの 地位と見栄えのある人物が 必要だと感じました。
私には 無理!です^^(ブレーキと視界が大きい理由ですが^^;)
まぁ、高貴な御姫様を たぶらかして、外国に駆け落ちした、コムロのような アホな状態にならんで良かったと思うわ~^^
というわけで、8月にやってくる ロータス エミーラの試乗予約を取りまして お店を後にいたしました。
V6のファーストエディションは 完売だそうで、こちらの店舗さんでも,20台の予約が入ってるそうです。
私が注文出来るのは AMG製2.0ターボ搭載車になります。
まっ、実車見てみない事には 始まりませんが・・・・・。
取敢えず、 次期車候補は 992-2型、エミーラ、そして 新に新型AMGーSLが 候補に挙がってきました~^^
さて、どれだけ 私をワクワクさせてくれますでしょうか!