
「
大谷石」と聞いてお分かりになる方は少ないかも知れませんが、石材としては柔らかくて加工が容易なため、古くから石垣や建物に建材として広く使われてきました。その産地は栃木県宇都宮市の西から北西部にかけて、鹿沼~大谷あたりになります。今回はそのあたりを走って来ました。(写真は
こちら)
埼玉の我が家からは、東北道の宇都宮ICの一つ手前、鹿沼ICまで約1時間の高速ドライブ。渋滞もなく、√2×100kmくらいの巡航速度で快適に走破しICを降ります。と、同時に、そこの石垣、あそこの倉庫、こっちの玄関、いたるところに大谷石が使われているのに気がつきます。この石、風化が早くいずれボロボロになってしまうのですが、昔この付近を通ったときには、風化し角が丸くなった大石の墓石まで見かけました。そんな風景を見ながら約15分、ちょっとした山間に入っていくとそこが大谷石の産地。そこかしこに垂直に切り取られた岩の壁や、トンネル状に堀込まれた崖が見られます。
まず最初の目的地である「
大谷寺」というこのお寺、大谷石の半洞窟状の崖下にこぢんまりとしたお堂があります。で、このお堂の裏にあたる洞窟奥の岩盤に弘法大師作(と伝えられている)千手観音像があります。なんでも日本最古の石仏だとかだそうで、江戸時代にお堂が火事になった際損傷を受け、残念ながら顔立ちなど詳細は失われています。
またこのお寺のある場所は、
縄文時代の遺跡でもあり、お堂の床下から縄文人の骨をはじめ、石器や土器、動物の骨なども出土しています。これは宝物殿(と、言うには素朴な資料館)で見ることが出来ます。
次は
大谷資料館という、地下の採掘場跡地を見学。私はここは2回目なのですが、やはりその巨大さは圧巻。内部の高さは30mくらい。所々柱状に岩を残して四角く掘られた洞窟(というより地下室)は戦時中は中島飛行機の秘密工場として利用されたり、戦後は(夏でも13℃という気温を利用し)余剰米の倉庫として利用されたり、最近ではギャラリーや、プロモーションビデオのロケ、コンサートなど、いろいろと利用されているようです。正直冬はちょっと寒い---本日は2℃---ので夏の見学がおすすめです。
さて、時間はそろそろ2時を過ぎ、腹の虫をなだめる場所を探して右往左往。近くにある農林公園(?)「
ろまんちっく村」という所に行ってみたものの駐車場が一杯。では、宇都宮名物餃子を!ということで、
宇都宮餃子会マップを頼りにひなびた餃子屋さんを探索。一軒目は「準備中」につき玉砕。二軒目はどうしても発見出来ず、ま、結果的に三軒目はメジャーなお店「
宇都宮餃子館」というところで遅い昼食。ま、店を探すうちにすっかり胃袋が
餃子モードになっていたので堪能して来ました。
本日の走行距離 約200km
出会ったOB 2台 (ランカ、グランドワゴン2台)
食べた餃子の数 15個
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□近場で発見の旅 | クルマ
Posted at
2005/03/13 00:22:33