
予定外ですが、五式戦がロールアウトしました(写真は
ギャラリーをどうぞ)。予定外だったのは、この機体のプラモが
ファインモールド製しかなく、それが非常に高価だったのでいったん断念したためです。ですが、
某ショップが期末の売り出し、全品20%オフ、さらに会員になると500円バック、というキャンペーンがあり、定価1800円のものがなんと800円以下で手にはいると(笑)
この機体は液冷エンジンを積んだ川崎製の三式戦「飛燕」を空冷エンジンに換装したものです。
「飛燕」のブログにも書きましたが、「飛燕」のエンジンは(ダイムラーベンツのエンジンを国産化したものでしたが)故障が多く、その改善と出力アップを目論んで、ブースト圧アップ等を行った新しいエンジンが開発されました。そのエンジンを積むため機体にも改修が施され量産がはじまったものの、新しいエンジンも不具合が多く、その改善に追われ生産が進みませんでした。結果、機体を作っていた川崎の岐阜の各務ヶ原工場付近の国道バイパスに、2km以上にわたって「首無し機体」が並ぶという事態に至りました。
苦肉の策として空冷エンジンを(無理矢理)取り付けることとなり、いくつかの幸運も重なり完成し、「五式戦」(残念ながら愛称はありません。)として制定されたのがこの機体です。ですからエンジン部分以外は胴体も主翼も三式戦「飛燕」そのものです。
元々正面面積の小さい液冷エンジンに合わせ、幅の狭い縦長の角断面の胴体に、正面面積の大きな(しかも丸い)エンジンを付けるためエンジン直後に大きなフィレット(元々は胴体と主翼の取り付け部をなだらかな曲面にするための板)が取り付けられました。
性能的にはやはり最高速度は5%ほど低下したものの、その他は「飛燕」に遜色なく、むしろ運動性能(格闘性能)等は改善されたと言われ、エンジントラブルが減り、稼働率が高まったことで大戦末期には頼りになる機体という評価が高まったそうです。
これで、
97式戦、
一式戦「隼」、
二式単戦「鍾馗」、
三式戦「飛燕」、
四式戦「疾風」、そしてこの五式戦で太平洋戦争に関わった、日本陸軍戦闘機は全て揃いました。お疲れ様でした~(笑)
PS.この後は、日本陸軍機の好敵手達を作ろうと目論んでいる模様です。米陸軍航空隊・・P38、P39、P40、P47、P51・・・と(笑)
ブログ一覧 |
◇プラモ-日本 | 趣味
Posted at
2006/03/26 00:31:23