
現政権がCO2排出量の削減をマニフェストに掲げ、巷ではハイブリット車の受注量が狂走状態の日本。欧州にのCO2排出権取引市場が発足するタイミングで、米国で公開された「不都合な真実」という映画、そして国内にCO2排出権取引市場の開設の声も聞かれる、今。
一番の危惧はエコロジーと金儲けがセットになって行くことが、「科学的な」地球温暖化対策にとって、大きな足かせにならないか、ということです。
多くの事象が地球温暖化を示している事を認めた上でも、もう一度(いえ、これからも何度でも)そもそも、根本的な疑問として、CO2が温暖化の原因なのか?という問いは「科学的に」なされなければいけないはずです。
しかし、一旦巨大な(そうなる期待の持てる)市場が出来てしまうと、その前提を覆すことが難しくなるし、そもそも「エコノミー」と相反する「エコロジー」を、エコノミーの中に飲み込んでしまう、という事に危惧を感じます。本来利害を超えて実現すべき課題なのに、それによって利益を生み出す構造が出来ることに不快の念を禁じ得ません。ゴア元副大統領の映画は「新しい市場を米国でも立ち上げるため」の世論醸成に役立った、という見方も出来ます。
十数年後、巨大な市場となったCO2排出権市場に、大きな衝撃が走る、事はないのでしょうか?そもそも地球温暖化は長い周期で自然に起きてきた事だった。CO2排出量が減らないのに、地球は寒冷化に転じる、ということは起きないのでしょうか。
市場はその新たな「不都合な事実」に直面することはないのでしょうか?
暑い夏にあれほどうるさい蝉時雨だったのに、冬になると残るのは空蝉のみ。
形のないモノに金を投資し、投資出来る人間(や企業)だけが利益を得て、それが破綻すると、何故かそのツケだけが一般庶民に波及する、という空虚な「市場」はもういりません。
※ちなみにCO2より強力な温暖化ガスはメタンガスだそうです。
で、メタンガスの排出量の大部分を占めるのは「牛のゲップ」だそうです。
畜産国は、その排出量に応じて何らかのオフセットを求められることになるのかな?w
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▽徒然に車以外の話 | ニュース
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2009/11/07 23:02:59