
さて、米陸軍航空隊シリーズの最終回は、第二次大戦の最優秀機の誉れも高いノースアメリカンP-51「ムスタング」です。この機体人気の高さも手伝って各社から沢山のキットが発売されていますが、なるべく珍しいタイプとしてハセガワ製のB型(ファーストバックタイプ)+マルコムフードというキットを作ってみました。(ギャラリーは
こちらです。)
P-51は、その速度、航続距離、運動性能どれをとっても当時の最優秀機といっていい機体です。開発当初は主にエンジン(米製アリソンエンジン)に起因する性能不足があったのですが、イギリスの
スーパーマーリンエンジンローイスロイス社のマーリンエンジンに換装し最強の機体となりました。 (量産機はパッカード社がライセンス生産したエンジンを積んでいたようです。)
※斜体部分は私が混同していた所を
ぐりぐりさんからご指摘頂き修正しました。ありがとうございました。
ところで、米陸軍航空隊の戦闘機のシリーズには、制定番号として「
P」が付いています。米海軍だと「
F-○」つまり、「
FighterPlane-○」と分かり易い記号なのですが、何故かP(笑)
このPは「
Pursuit Plane」(パシュート=追撃)の頭文字です。基本的には自軍上空に来襲した敵機(爆撃機)を攻撃する飛行機というコンセプトですが、大戦前はレーダーなどあるはずもなく、たいていの場合「迎え撃つ」よりも爆撃後帰投する敵機を「追撃」することになるため、飛行機のカテゴリーとして存在していました。
P-51以前は、速度重視、短い航続距離、重武装という性格の機体が多かったのは、米陸軍にそういった考えがあったためかも知れません。P-51(と部分的に
P-47)によって、はじめて敵陣に進攻し戦闘を行うという戦闘機を手に入れます。日本軍の
零戦や
隼が開戦時にそういった「侵攻戦闘機」といった性格を持っていた事を考えると、遅きに失したという感は拭えません。
零戦が日本を代表する・・・一部に感情面に訴えるほどの国民に知られた機体だとすれば、アメリカにとってのそれはきっと、P-51なのでしょう。事実戦後になっても、エアレース等でもパワーアップされた機体が活躍しています。P-51を見ると後ろに星条旗が見えるような気がするのは・・・いや、気のせいでしょうね(笑)
さて、次は何を作ろうかな・・・
5/20時点の在庫(笑)
・零戦52型(エルロン可動キット) アリイ
・96艦戦(報国号バージョン) フジミ
・P-38「ライトニング」ハセガワ
・P-47「サンダーボルト」アカデミー
・P-51「ムスタング」D型 タミヤ
・ホーカー「ハリケーン」ハセガワ
・デハビランド「モスキート」タミヤ
・ホッケウルフ190(鼻長) イタレリ
以下8年以上積んでるキットw
・A-1「スカイレイダー」ハセガワ
・AH-64「アパッチ」ハセガワ
・OH-53「カイオワ」イタレリ
・UH-60「ブラックホーク」ハセガワ
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◇プラモ-米国 | 趣味
Posted at
2006/05/20 19:14:04