
先日の6ヶ月点検のとき。一時間ほどショールームで過ごしたのですが、そこに「スバル技報」という冊子がおかれていました。中を見るとスバルの社内報的なものなのか、技術的な論文調の解説が沢山載っていました。思わず熟読してしまいましたが、その中でひとつ目に付いた一文を引用します。
これは車の音(騒音や、エンジン音)の調整を行っている部署の方が書かれた一文。退職後の楽しみにピアノを買った、というようなお話からスバルの技術者は趣味を嗜むべきだといったことが書かれていました。以下はその文章の終わりのあたりです。
以下引用・・・
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(前略)
石の文化の欧州の建物の中での演奏に適合したヨーロッパの個性あふれる老舗のピアノメーカが、昔はたくさんあり、みんなちがってみんなよかった 。ところが、USAの音響効果の悪い体育館やイベント会場に適した、バーンとアタック音を響かせる音響工学を駆使したピアノに押され、その幾つかは衰退し、幾つかは復興した。衰退したままのメーカを見ると、その原因はアメリカの演奏場所に適合したアタック音重視型ピアノ技術を取り入れ、自らの音の個性を失った事にある場合が多い様に思える。
スバルはこれ等を他山の石とし、同じ轍を踏まぬようにすべきであり、自らと、自らの車作りを客観的に見つめ直す事が肝要である。(中略)
6.まとめ
スバルの音作りと、車作りは、スバルらしさを失わず、その個性を生かして発展させて行きたい。
みんなちがって、みんないい。
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・・・引用以上
たしかに、そうです。
いろいろな車に試乗するのがこの15年以上、私の週末の楽しみでした。「国産車は個性がなくてつまらない」という思い込みから試乗するのはほとんどが輸入車でした。ボルボ、アウディ、VW、BMW、プジョー、シトロエン、アルファロメオ、ポルシェ、フェラーリ・・・etc
みんなちがって、みんな
いい よかった。と思います。
しかし、最近はどのメーカーの車に乗っても、なんとなく同じような乗り心地で、同じようなエンジンで、同じようなトランスミッションで・・・ドイツ車もイタリア車も違いがほとんど感じられなくなってきました。小さな排気量でトルクのあるエンジン。ソリッドでしっかりしながら角も丸いサスペンション。多段自動化で滑らかなミッション・・・もちろんそれは私が欲しいと思う方向性にぴったり合っていてうれしいことではあるのですが・・・
みんないいけど、みんなおなじ。
という感じもします。
・・・・これからどうなるのでしょうね?
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★徒然に車のことなど | クルマ
Posted at
2014/04/13 21:33:06