
先日からツイッターのタイムラインにあふれる「FiiO M11弾着報告」を横目に、試聴してから、とか、
私にはOPUS#1Sがある、とか、落ち着いていたのです。誕生日のプレゼントに
マランツのレシーバー(アンプとして使うのですが)か、このDAPか、どちらかにしようかとか思っていたのです。
←見た目はAndroidのスマホです・・・というかカスタマイズされたAndroidです(通話はできません)

ところが6月の終わりに、愛機OPUS#1Sが突然のトラブルに襲われたのです。その時点では7月下旬入荷予定だったため、ややうろたえながら予約してしまいました。
ところが、メーカー直販サイトで再入荷通知メールを登録しておいたら、予想外の早さで先週頭に「入荷したよ」とメールが来て、その翌日には出荷され木曜日の夜に着弾しました。
早速使い始めました。
FiiO M11という中華製エントリークラスのDAPです。特徴は、
現在考えられるDAPのほぼすべての機能が搭載されている、という所です。

例えば・・・
出力端子は3つ:3.5㎜アンバランス(ライン出力、同軸デジタル出力兼用)2.5㎜バランス、4㎜バランス(ソニー系の規格)。つまり現状のイヤホンはすべて直接繋げます。スゴイ。
ブルートゥース(出力):SBC/aptX/aptX HD/LDAC/HWA(LHDC) これも全部、スゴイ。
アプリ:wifi経由でspotfyがそのまま聴けます。ストリーミングだけでなく、M11にダウンロードすれば外でも聴けます・・・これがM11導入の一番の動機です。
以前手に入れて自宅オーディオでブルートゥース・レシーバーとして活躍中の
FiiO
BTR3の時にも同じような事を書きましたが、M11は現在考えられるDAPのほぼすべての機能が搭載されているのが驚異的ですね(同じこと2度書いた)。

iPhoneとほぼ同サイズ、厚みのみ2倍の筐体はアルミの艶消しブラック。ワンポイントで、ボリュームホイールは金色。なかなかの質感。ボリュームの操作感はイマイチですが(笑)いちいち見なくても操作できるのがいいですね。
画面表面には保護シートが貼られた状態で出荷されてきましたが、これがなかなか指の滑りのいい撥水シートで、こういう所まで押さえられているあたり、もう「中華」という形容詞を付ける必要がなくなってきたな、と思います。
と、ここまでユーティリティー、製品の質感という点では合格点・・・というか、ガジェット的にほぼ100点満点なので、残るは音質についてのみ。
まだ二日しか聴いていませんし、比較のベースになるOPUS#1Sが入院中なので、ファーストインプレッション的に、簡単に書きます。

■総評(いつもいきなり)
デジタル時代のオーディオヘッドユニットとしては、それにふさわしいと思える音質です。
■各音域の印象:総じて解像感が高く、特に高音域は抜けの良いキラキラ感。
一方の低音域はやや深みに欠けますが、その分タイトに抑制されたキレの良さ。
中音域は解像感はあっても、厚みがやや物足りないかな。結果的に音場は窮屈ではないのですが、まとまり感、空間感が少し物足りません。(DSD変換モードを試すと、曲によっては中音域の厚みが改善されて良くなります。)
■イヤホンで聴くと・・・前世代のX5 3rdで感じた音の不自然な固さは全くなくなって、やや固めながら自然な音質で悪くありません(まだ、イヤホンとのセッティングは始めたばかりですので評価は暫定です)。
■自宅の据え置きオーディオでは・・・真空管プリアンプをかませているので、解像度が高くニュートラルなM11の音質はヘッドユニットとしてはより良いようです。今日一日スピーカーから聴きましたが、これは大満足です。
FiiOというメーカーは、機能盛り盛りの新製品をどんどん投入していて、そのたびに驚かせてくれるメーカーです。M11はしばらく楽しみながらセッティングをいろいろ試してみたいと思います。
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Posted at
2019/07/07 11:11:58