
昨日、梅雨の晴れ間を狙って以前から登りたかった秩父の
武甲山に行ってきました。この山は関東平野の北西に位置する独立峰、関東平野の大部分から三角に尖った山頂は確認が容易で、よくドライブの測地航法(?)時には参照点として利用しています(というのは冗談ですが、よく見え確認出来る、というのはホントです)。
一方の秩父盆地側から見ると、南にそびえる守り神のような山ですが、北面は
石灰岩の採掘のため大きく削られ白い山肌が非常に特徴的な山です。

自宅を出発したのは破格の早朝5時前・・・交通量の少ない道を快調に川越→日高→高麗と進み、ここから正丸峠(正確にはその地下の正丸トンネル)まで長い長い山間のワインディングに。幸いなことに正丸トンネル直前まで先行車なしの超快調快適悦楽ドライブとなりました。結果登山口には6:30に到着。狼のような狛犬に守られた鳥居をくぐり、7時前には歩き出します。

植林された杉林の中、しばらくは小さな谷川の流れに沿って登って行きます。林道のようなコンクリートの急斜度の道も現れ、すぐに息が上がります。この時気温は16℃ほど・・・湿度が高めながらヒンヤリとした空気がせめてもの救いです(笑)。

しばらく行くと水の音がひとしきり大きくなり、本日の最初の目的地「不動滝」に到着。ここが18丁目ということで約1/3登った事になります。「不動」というにはこぢんまりとしていますが、水量も多いようでそれなりに美しい姿に、しばし休憩しこの水をポリタンクに補充して行くことに。

道は水音から離れ若い杉の植林を登っていきます。少しペースがつかめ苦しいながら足が進み始めるころです(笑)。広めの尾根に到達するとそこに二番目の目的、32丁目の「大杉」がデンッ!と現れます。大きいだけではなく、普段目にする杉とは明らかに樹型も違う、その水平に広く枝を伸ばす姿は見事。その1本だけではなく、この後2本の巨杉があり私達を励ましてくれるようでした。

やがて杉林に広葉樹も混じるようになってくると、やっと頂上です。頂上直下には新しいトイレもあり、これが実は私達夫婦登山には重要な要素でした・・・私は良いんですが、やっぱり女性はトイレ問題は切実ですからね。
神社は「御獄神社」となっていましたが、もともとは「蔵王権現」と他2つのの権現を祀っていたとか。いろいろと伝説もあるようで、この「蔵王権現」が年に一度、正妻ではない秩父神社の女神「妙見菩薩」に不倫しに行くというのが有名な「
秩父夜祭」の一つの由来だとか(なんとおおっぴらにw)。
神社の裏手には秩父方面が一望出来る展望台があります。ヘイズが多かったのですが、晴天下の展望はなかなかのモノでした。

ちなみに一番上のアウトバックと武甲山のカットを撮ったのが
←の赤い三角の道路。自分のいたところが山頂から見えると、下から見た時は「あそこまで登るのかぁ~(疲)」だったのが、登り切ると「あそこから来たんだ(喜)」とプチ誇らしい気分になります。この後、神社側に戻ってカップヌードル+お握りで昼食・・・30分ほど昼寝(アブどもがうるさくて寝たのは一瞬ですがw)。その後は(私達の尺度でいうと)超特急で一挙に下山して、午後2時前には近くの日帰り温泉でまったり+また30分ほど昼寝(笑)。夕方帰宅途中に焼き肉で早めの夕食・・・午後10時前にはぐっすり、で、今は足の筋肉痛にうめいております(笑)。
武甲山・・・高校生の時初めてその白い採石後を見た時は、自然になんと酷いことをしたのだろうと憤慨したのですが、今ではその白い岩肌を人間の営みの跡とし、それも含めて見るべき山だと感じました。
ギャラリーは
その1と
その2にまとめました。
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Posted at
2008/06/15 12:02:17