
出会いはいつも突然・・・いえ、常に求めればこそ、出会いは訪れると。仕事の合間に立ち寄ったプラモ屋さんで、見慣れないアリイの零戦のキットを見つけ箱の中を見てみると、なんと、補助翼やラダーやフラップが別パーツ(大抵のキットは翼と一体)になっているではありませんか。ということで、今回は寄り道をして、三菱零式艦上戦闘機21型を作ってみました。(ギャラリー
はこちら)
ま、一緒に52型も買ったのは内緒です。
第二次大戦の日本軍機の中でダントツの認知と人気を誇る零戦。もしも太平洋戦争での最優秀戦闘機は?と聞かれたら(ああ、やっぱり誰も聞いてはくれませんがw)やはりこの機体を挙げざろう得ないかと。(ホントは「
隼」や「
疾風」と言いたいのですが)
イギリスの
スピットファイアほどの美しさ、洗練度はありませんが、性能という点では格闘性と速度バランス、長大(3000km!)な航続距離、20mm機関砲×2門という武装、いずれをとっても驚異的な戦闘機でした。もちろん、それらを実現するため、構造に余裕がない点や、防弾防御が考慮されていなかったという欠点は後に、性能向上を図る際に大きな足かせとなるのですが。
開戦初頭の真珠湾攻撃、フィリピンに対する航空撃滅戦、いずれにおいても圧倒的な戦果を挙げました。それ以前から中国戦線の「
フライングタイガース」のシェンノート少将から零戦の高性能さについての報告はあったのですが、米国では誰も本気にしなかったということもあり、衝撃は大きかったようです。すぐに米軍パイロットに対しては「ゼロとはまともに戦ってはいけない」という指令が出たほどです。
東洋の小さな島国、国内に自動車産業もない国が、ある時、突然、世界に驚愕と畏怖を与えたのがこの機体です。戦果(と大戦後半の悲惨な戦闘)ばかりが語られる零戦ですが、それにいたる血の出るような技術開発もまた知るに値する物語です。
※どうでも良いですけど、パールハーバーを攻撃したのはこの「21型」です。
某娯楽大作映画の中で飛んでいるグリーンの機体はもっと後の機体です。どうでも良いですけど、許せない間違い(あるいは許せない「無頓着さ」)ですね。
Posted at 2006/05/14 23:48:52 | |
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