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2009年12月19日 イイね!

◇間に合わなかった戦闘機 その3 DHホーネット

◇間に合わなかった戦闘機 その3 DHホーネット 以前、間に合わなかった戦闘機として、米陸軍の「F8Fベアキャット」と日本海軍の「十七試艦戦 烈風」をUpしましたが、今回はイギリスのデ・ハビランド「ホーネット」がロールアウトいたしました。
<ギャラリーはこちらをどうぞ>
※ちなみに機体の色は全くのデタラメで英海軍機風にしてみました(スイマセン)


 デ・ハビランド社といえば英国を代表する名機「モスキート」という高速爆撃機を開発した事で有名ですが、この「ホーネット」はその経験を十二分に活かし、モスキートをそのままコンパクトにしたような単座戦闘機として開発された機体です。

 エンジンは1770hpのローイスロイス・マーリンエンジンを双発で装備、1944年夏に試作機が初飛行し、テスト中に最高速度780km/hという英国機の最高速度を記録しました(当時開発されていた英国初のジェット機グロースター・ミテイアよりも優速たったとか)。その他優れた機動性や重武装(20mm機銃×4丁)など、空軍としては大満足の結果だったそうです。

 翌1945年2月には空軍への配備が始まりましたが、すでにヨーロッパの戦火は治まり、残るは対日本の太平洋戦線のみ。双発機のため航続距離は最大4000kmを実現したこともあり、艦載機としての配備が急がれました。主脚の補強、アレスティングフックの増設、主翼を折畳めるように改造するなどで艦載機としての配備が始まったのが1945年10月・・・つまり太平洋戦線も終戦後になりました。

 名機の血を引く戦闘機、しかも木製という特異性、無駄のない美しい形、スペック的にもレシプロ機の究極といえる性能の戦闘機でしたが、結局は大戦に間に合わず、戦後、マレーでの独立紛争時にゲリラに対する対地攻撃に使われただけに終わってしまいました。

※ちなみに「早すぎた双発戦闘機」とでも言えそうな 「ウエストランド・ホワールウインド」もお時間があれば、ご参照下さいませ。
 
Posted at 2009/12/19 17:20:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2008年01月12日 イイね!

▽鷹は舞い降りた ウエストランド「ライサンダー」

▽鷹は舞い降りた ウエストランド「ライサンダー」 寒くて暗くて雨の週末・・・引きこもって持ち帰り仕事に飽きたので(笑)正月に作った英国の多用途機ウエストランド「ライサンダー」のご紹介です。(今回は珍しく自然光中心に撮りました。ちょっとしたジオラマ風にもしたのでギャラリーもどうぞ)

 この機体は地上軍との連携で近距離の偵察、着弾観測、連絡、軽輸送等の多用途に対応する機体として、短距離離着陸性能と安定した低速飛行性能、良好な視界等を重視した直協機(参考までに日本の直協機はこちら)として大戦前に開発が行われました。

 コックピット部分が絞り込まれた特徴的な主翼は高い位置に取り付けられ、全周をガラス張りにしたコックピットと共に視界の良さが特徴です。また不整地での運用を前提として大きめタイヤを備えた主脚は胴体から持ち出され、その脚部には小さな翼(パイロン)が設置されています。ここには10kg爆弾やロケット弾を装備することが出来ました。

 ドイツのフランス侵攻時には大陸派遣軍としてライサンダーは偵察や阻止攻撃に出撃しましたが、ダンケルクの撤退までに全滅の憂き目に遭います。一線機としては敵軍の支配する空域ではあまりに低速、低武装だったと言うことのようです。

 そこでその後のバトルオブブリテンの時期には、沿岸哨戒任務や、海にパラシュートで脱出したパイロットを捜索し、ゴムボートを投下、沿岸の救助艇に無線連絡を行う捜索救助任務に就きました。それらの任務はすぐに、より任務に適した他の機体に受け継がれ、ライサンダーは一旦役割を終えたかのように見えました。

 しかし、本当の活躍の場はこの後訪れます。胴体下に増漕(燃料タンク)を取り付け航続距離を伸ばしたタイプでは、英本国から夜間密かにドイツ占領下の地域に連絡要員(つまりスパイ)や連絡用の機材等を運ぶミッションに使用されることになります。元もと不整地への短距離離着陸能力に優れた機体にはうってつけの任務でした。木金骨に羽布貼りの機体はドイツ側のレーダーに探知されにくかったということもあったようです。(その頃の塗装は英国機特有の上面迷彩、下面黒一色の塗装でしたが、今回のキットでは前期の普通の迷彩塗装にしています。)

 実際の所、文字通り「陰の任務」に活躍したためその記録はほとんど残っていないようなのですが、ちょっとユーモラスな姿とは裏腹に、困難なミッションに活躍したということで(私も含め)大戦機ファンには人気のある機体です。実際完成したキットを眺めると感慨の深いものが(なかなか手に入りにくいこともあり)あります。

 ふう、これでやっと製作済みの機体を全部紹介出来ました・・・次は何を作ろうかなぁ。やっぱり、英国ライサンダーを作ったらドイツ側のあれかなぁ(笑)
Posted at 2008/01/12 14:16:32 | コメント(1) | トラックバック(1) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2008年01月06日 イイね!

▽破壊の大王アブロ「ランカスター」

▽破壊の大王アブロ「ランカスター」 かねてから、ごく一部(笑)から熱いリクエストのあった四発大型機を初紹介です。ドイツ本土戦略爆撃の主力であり、特殊な爆撃ミッションにも活躍した、英国空軍アブロ「ランカスター」です。(どうもイマイチですがギャラリーもどうぞ)
ええと、でも今回は1/72ではなく1/144です。だって駐機場が一杯なんですもんw


 ご存じのように大戦後期には日本は戦略爆撃という「敵国の国力、生産力の壊滅」を目指した爆撃の対象になり、B-29を初めとする大型爆撃機の執拗で徹底的な爆撃を受けました。国内主要都市はほとんどが焼き尽くされ民間人の被害も恐るべきものだった事をご存じかと思います。日本に投下された爆弾は(原爆は含まず)約15万5千トンだったそうです。
・・・が、しかし、ドイツ国内に投下された爆弾の総数は、なんと165万トン以上、227kg爆弾に換算するとドイツの国土に1平方km当たり約18発・・・55㎡毎に1発という計算になります。(ちょっと大股で10歩ほど歩いて下さい、それを一辺とする四角の中に1発の爆弾が落ちたという計算になります。)

 最も壮絶だったとされる(たいした戦略目標もなく、それまで爆撃されたことがなかったため難民も流入していた)ドイツの古都ドレスデン市への1945年2月の爆撃では、市街地に対して英軍夜間爆撃二波870機、米軍昼間一波311機で約5.5㎡毎に1発という密度で爆撃が行われたそうです。(ちなみに畳3帖半で5.6㎡です)その爆弾の雨の下に約60万人~80万人がいたそうで、ドレスデン市への爆撃の死者行方不明者は正確な算定は不可能で諸説があるようですが、13万人を越えると結論されたと。

 このような大戦後期の夜間都市無差別爆撃に最も貢献したのがこの「ランカスター」という機体です。バトルオブブリテンの頃から、小手調べ的に英軍は独本土への昼間爆撃を試みていたのですが、(未帰還率が10%を越えるような)その被害の大きさに、やがて夜間爆撃を中心とした戦略に変更を余儀なくされます。また当初の爆撃機は双発機が中心で爆弾の搭載量、航続距離、高度、速度、防御火力いずれをとっても「効果に対する被害」が割に合わない・・・すなわち「戦略爆撃」というコンセプトには4発以上の爆撃機が必要だとの認識が広がりました。

 このアブロ「ランカスター」も当初大出力のエンジンとして期待された「バルチャー」エンジン(詳しくは「タイフーン」をご参照下さい)を搭載した「マンチェスター」という双発爆撃機として開発が行われました。しかし、「バルチャー」エンジンの不具合による喪失が相次いだため、取り急ぎ胴体などはそのままで主翼を再設計し実績のある「マーリン」エンジンを4機搭載した形に変更されました。これがスピットファイアモスキートと共に英軍の名機と並び称される「ランカスター」の誕生です。

 同時期にはショート「スターリング」、ハンドレページ「ハリファックス」という4発爆撃機も運用が始まり、この三機種によって英国の戦略爆撃構想は実施可能となりました。同時に四発大型機が三機種も開発されるのは、さすがに英国の底力と言うべきなのでしょうが、これらの中でも「ランカスター」の搭載能力、運用のしやすさは一歩抜きんでていたため、主力として終戦まで配備数は増え続けます。

 一回の出撃で1000機以上で集中的に爆撃を行い、目標地域の消火、救助活動をも不可能にするという「飽和爆撃」というコンセプトが確立するのもこの頃で、前述したドレスデン爆撃でも第一波爆撃の二時間後に第二波の爆撃を行っています。つまり第一波の爆撃に対する消火、救護活動中にタイミングを合わせて爆撃を行うという極めて非情な戦略を行いました。


 非情さが目立つ夜間都市無差別爆撃の立役者である「ランカスター」ですが、逆に(喝采を送りたくなる)いくつかの特殊なミッションのエピソードも残っています。

その1 ルール地方のダム破壊爆撃・・・1943年5月、満月の夜、ルール地方の産業の基盤となる水を供給するダムを、巨大なドラム缶状の特殊爆弾で破壊するミッション。夜間超低空で独国内深くに侵入したランカスターは、激しい対空砲火の中ダム湖上18mという超低空から時速380kmでバックスピン(回転)をかけた5トン爆弾を投下。水切り石のように水面を跳ねながら(魚雷防御ネットも飛び越え)ダム壁面に達した爆弾は、回転しながら水中に潜り込み爆発。巨大な爆発力によってダムを破壊しました。19機中8機の犠牲を出しましたが、伝説的なミッションとして有名です。(THE DAM BUSTERS(暁の出撃)という映画にもなっています。)

その2 テルピッツ撃沈・・・フィヨルドに隠れ、度重なる英国空海軍の攻撃にも耐えた独の戦艦テルピッツに引導を渡すため、30機のランカスターが高空から5.4tの「トールボーイ」爆弾を投下。数発の直撃弾と多数の至近弾によって約8分で撃沈。

その3 津波爆撃・・・ノルマンディー上陸作戦時、独軍魚雷艇が集結中のル・アーブル港に対し15発の「トールボーイ」を投下。海底深くに潜り込んだ爆弾の巨大な爆発によって、6m以上の津波を発生させ一挙に艦艇を破壊。

その後巨大爆弾の威力を知った英空軍は10t爆弾「グランドスラム(地震爆弾)」を開発し、強固なコンクリート構造物やトンネル、橋梁、Uボートブンカー等を爆撃し破壊・・・当時この爆弾を運べるのは世界でもランカスターだけだったそうです。

戦略爆撃機の宿命として、都市無差別爆撃の主力をになった「ランカスター」ですが、語り継がれるほどの非常に特殊で難しいミッションも、書ききれないぐらい多く成功させています。スマートさは皆無、美しくもない機体ですが、記憶されるべき機体ですね。

※次回は独側の主力爆撃機をご紹介する予定です~。

※7/8 miko1035さんの「Big Bird」シリーズ・アブロ ランカスター にTBさせて頂きました。
Posted at 2008/01/06 14:36:03 | コメント(4) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2007年12月29日 イイね!

▽翼端カットの異端スピット

▽翼端カットの異端スピット 先日UPしたばかりですが、引き続き、またもや、英国スーパーマリーン「スピットファイアMk.5」のご紹介です・・・が、今回の機体はスピットの中でも異端児という感の強い「翼端カット」タイプです。(ギャラリーもどうぞ)

 前回も、前々回も書きましたが、大戦機の中で最も美しいと言われるスピット…その美しさは、平面形が楕円の主翼に負うところが大きいのですが、この機体はその美しい楕円翼の先端をバッサリとカットしてしまったタイプです…ん~もったいない(笑)

 実はこの翼端カットタイプについて、私は詳しく知らないのですが、多分、翼端をカットすることによって速度性能(最高速と加速性)の向上を図ったのではないかと思います。このMk.5になってエンジンが強力なもの(Mk.1に比べ約40%の出力アップ)に換装されたのですが、そこでより一層「一撃離脱」戦法に有利になるようよう機体側にも手をいれたということかと。(ちょっとググってみたら「低空戦闘用」という記述もありました)

 そもそもスピットにR.J.ミッチェルが楕円翼を採用したのは、(前回みぃていあさんにコメント頂いた通り)すぐ後に敵対する事になるドイツのハインケルの飛行機を参考にしたそうです。多分参考にしたのはHe70あたりだと思うのですが、、この機体を双発化したHe111という(バトルオブブリテンでスピットと相見える事になる)爆撃機は初期型の楕円翼から、決定版となる中後期型では前縁後縁を直線化した主翼形状に変更されています。生産性は向上し、性能的にも変わらなかったということですので、もしかしたら、スピットの楕円翼も「不要の美」ということだったのかも知れません。

本家ハインケルが文字通り切り捨てた楕円翼を、参考にした方のスピットが長くこだわり続けた、という話しは感慨深いですね。

次回はさらに英国機・・・でも、4発の主力爆撃機の予定です~(キットはXmasには出来上がっていましたが)。
 
Posted at 2007/12/29 22:32:06 | コメント(4) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2007年12月18日 イイね!

▽英国の誇り スピットファイアMk.Vb

▽英国の誇り スピットファイアMk.Vb 完成55機目にして、ついに真打ち登場(笑)「英国の誇り」とまで言われる名機、スーパーマリーン「スピットファイアMk.5b」がロールアウトしました。(毎度ながら実際は先週には出来ていましたし、この次紹介する予定の同じ5型bタイプの翼端カット型も出来上がっているのですがw)我ながら不出来さが恥ずかしいのですがギャラリーもどうぞ。

 
 今回はV(5)型という大幅にエンジン出力がアップした型、さらに、両翼に20mm機銃を装備したbタイプです。こういう風にいろいろなバージョンが存在するのが名機たる所以ですが、正直言って分かりにくいこと夥しく、また様々なエピソードに事欠かない機体なのですが、取りあえず今回はスピットのアウトラインを・・・・。

 この機体は、高速水上機のレース、シュナイダーカップでトロフィーをイギリスもたらしたスーパーマリーン社の「S6B」を設計したR.J.ミッチェル技師が、その命の賭けて開発した機体です。すでに名設計者として名声を得ていたミッチェル技師でしたが、この機体の開発時には末期ガンを患い、1936年5月のプロトタイプ初飛行の約一年後、1937年6月にその生涯を閉じました。しかし、設計者の手を離れたスピットはその後度重なる改修を経て、1950年代の半ばまで各種合わせて23000機以上生産され、20年以上運用されることとなります。

 「美しい機体に高性能は宿る」というミッチェル技師の設計思想は、ライバルであるドイツのBf109の「小型軽量の機体を高馬力エンジンで引っぱる」というコンセプトとは対照的です。もちろん戦闘機である以上、実際は「美しさ」の裏側には確実な理論の裏付けがあり、例えばスピット最大の特徴である美しい楕円の主翼形状にしても、「外形が直線の翼よりも、外に膨らんだ楕円の翼の方が、同じ翼幅なら必ず面積を広くとれる」という理論から選ばれた翼形だったそうです。
 空気という抵抗の中、少しでも高速に、少しでも機動性を高めるためには、無駄な抵抗を引き起こす凹凸は不利で、結局はなだらかな曲面の連続した形状が有利・・・それを「美しい」と言い換えているだけなのかも知れません。

 ちなみに・・・
この機体の愛称「spitfire」という名前ですが訳すと「短気者、カンシャク持ち」という意味なのですが、ミッチェル技師は気に入らなかったようで「酷い名前だ」と言っていたとか。確かに大戦機の中で最も美しいと言われる機体には不似合いな愛称ですが、現在ではその後にちゃんと「第二次大戦中のイギリス戦闘機」と辞書に載るまでになっています。

次回はスピットV型の異端・・・翼端カットタイプをUPします。(もう写真も撮ってあるしw) 
ついでに昔アップした、8年以上前に作ったスピットの記事もどうぞ

塗装失敗破棄したキットを含め、3連続でスピットを作ったので次は不格好な機体を作りたくなりました(笑)
Posted at 2007/12/18 22:26:38 | コメント(4) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味

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