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2007年03月31日 イイね!

▽ジョンブルの編籠 フェアリー「ソードフィッシュ」

▽ジョンブルの編籠 フェアリー「ソードフィッシュ」 これぞジョンブル魂!
というイメージの機体、英軍雷撃機フェアリー「ソードフィッシュ」がロールアウトしました。見て頂ければ一目瞭然、古式ゆかしい外見のこの機体は開発が意外に遅く、1934年に初飛行を行いました。もう一線の軍用機は全金属製、単葉低翼という時代に入っていたのに、何とも大らかというか、頑固というか・・・しかし結局大戦の終わりまで一線で活躍したと言うから驚きですね。(ギャラリーもどうぞ)

 もちろん古臭い機体といっても、制約の多い・・・離着陸速度に制限がある空母からの運用を第一にしたための選択だったのですが、複葉、帆布張り、3座で重い魚雷を抱える機体を、750馬力程度の単発エンジンで引っ張るため、最高速度は220km位で、操縦席も風防も全くない剥き出し状態・・・これで敵の戦闘機をかいくぐり、巨大な戦艦に肉薄するわけですから、その勇気は称賛に値します。

 しかも、勇気だけでなく実戦での実績も多く、大戦のターニングポイントでは偉大な働きをしました。有名なイタリアのタラント湾への夜間奇襲攻撃では、空母から発進した20機のソードフィッシュは、停泊中のイタリア海軍の戦艦1隻撃沈、2隻を大破後着底させる、という大きな戦果を上げました。(これが後の日本海軍の真珠湾攻撃の原典になったようです。)
 また後には、独本国からフランスへ回航する戦艦ビスマルクに対して雷撃を行い、その舵に損傷を与えました。結局これによって航行不能になったビスマルクは英国艦隊戦艦群に捕捉され、圧倒的な砲撃によって沈められることになりました。

 しかし、こういった活躍の後に、独艦(シャンホルスト、グナイゼナウ、プリンツオイゲン)が独空軍の上空援護の下、意表をついて白昼ドーバー海峡を突破した時には、ソードフィッシュは本国基地からたった8機で急遽発進しましたが、結果は全滅という悲劇的なものとなりました。さすがに敵戦闘機のいる空域では生き残ることが出来なかった、という事です。

 後に空母艦載機としては退き、大戦の後半には翼下にロケット弾を8発ぶら下げて、対潜哨戒任務に活躍したそうです。最終的な生産数は約2400機、実戦配備から全ての機体が引き上げたのが1945年の5月・・・つまりヨーロッパでの戦いが終わるまで現役だった、と言うことです。

ソードフィッシュはその性能にも関わらず、
イギリスを代表する
まぎれもない名機と言えます。
Posted at 2007/03/31 14:06:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2007年03月03日 イイね!

▽戦闘攻撃機の先駆 「ホワールウインド」

▽戦闘攻撃機の先駆 「ホワールウインド」 相当マイナーな機体ですが、やっとウエストランド「ホワールウインド」がロールアウトしました。この機体(キット)は先月中旬から不思議な縁を感じて(笑)、製作したのですが、まず初めは暇つぶしの本屋さんで、なんとなく買った「世界の軍用機-第二次大戦編」というムック本で、目に付いたのが始まり。はじめて知った戦闘機で、見た目が(私の好きな)モスキートの小型版のよう(※モスキートの小型版もちゃんとあって、ホーネットと言いますが。)。

 次にamazonで届いた文庫本「忘れられた軍用機」という本でも紹介されていて少し詳しく知ることが出来、そして運命のある日、打ち合わせ帰りに覗いたいつものプラモ屋さんの店頭、段ボールにぞんざいに放り込まれた「袋キット」を物色していると、なんとキットがあったのですね。相当にバッタな風情でしたが即買いました。と言うことで、これはプラモの神が私に作れ!と言っているのだと・・・(笑)

 この機体は英国空軍に制式に採用されたウエストランド社の「ホワールウインド(つむじ風)」という機体です。有名な「ハリケーン」に少し遅れて、「モスキート」と同時期、第二次大戦の直前の1938年に初飛行をした機体ですが、双発単座戦闘機というその当時の世界的な流行(?)に乗った機体とも言えそうです。しかし、各国の双発戦闘機に比べ、非常にコンパクトにまとめられ、例えば、単発のハリケーンに比べても翼幅は1.5m全長も0.5mほど大きいだけ、双発のエンジンも小型軽量(900馬力級)のものを採用、さらに胴体もその小さなエンジン直径よりも断面積が小さく、軽量小型快速を狙った迎撃用の機体として期待されたようです。(ギャラリーはこちらをどうぞ)

 しかし、残念な事に、採用したエンジン(ローイスロイスのペリグリンエンジン)のトラブル多発に足を引っ張られる形で実戦配備が遅れ、バトルオブブリテンには間に合いませんでした。その後護衛戦闘機として爆撃機に随行するものの、やはり単発高馬力戦闘機には対抗出来ず、やがて戦闘攻撃機の先駆けとして使用されるようになったそうです。

 機体自体はとても個性的です。非常に細長い(アスペクト比の高い)主翼は、エンジンの外側まで水平で、その先だけに上半角が付けられています。また水平尾翼も高い位置にあり、細長い胴体に比べて大きな垂直尾翼の中程に十字の形になるように取り付けられています。さらに、コンパクトな機体にも関わらず機首には20mm機関銃が4門も(!)設置され、後日の地上攻撃に威力を発揮したそうです。

 大戦の後半には、タイフーンP-47等の重量級戦闘攻撃機に取って変わられ、生産数も少なく配備期間も短命に終わった機体ですが、戦闘攻撃機の先駆けとなった機体と言うことが出来そうです。

 正直言って、今回のキットは相当ひどいもので、パーツのすり合わせや、ヤスリ掛けに時間がかかり、しかも形のゆがみは解消しきれていません(笑)。またモールディングも全てすり減ってしまっていたので、雰囲気だけですがスジ彫りまでしてしまいました。デカールも分解寸前で位置決めもままならないほどでした・・・が、しかし、とても「ホワールウインド」気に入りました(悦楽)。
Posted at 2007/03/03 23:20:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2006年12月30日 イイね!

▽最後のレシプロ艦上戦闘機

▽最後のレシプロ艦上戦闘機 年も押し迫った本日、今年最後の機体がロールアウトしました。イギリス海軍艦上戦闘機であり、最も遅い時期まで運用されたレシプロ機の中の一機、ホーカー「シーフューリー(シーフュアリ)」です。この機体は初飛行が1944年秋ですが、配備は太平洋戦争終結後になり、実戦としてはその後の朝鮮戦争に参加した機体です。陸上の戦闘機は早々にジェット化が進んだのに対して、制限の多い空母から運用される戦闘機は開発が難航し、中継ぎ的な役割ながらイギリス海軍の艦上戦闘機として使われました。(よろしければギャラリーもどうぞ)

 エンジンはなんと2500馬力、先輩にあたる「ハリケーン」の2倍以上の出力を活かし、戦闘機としてだけではなく、900kgまでの爆弾やロケット弾を積んで攻撃機として活躍したそうです。最高速度も700km/hを越え、米海軍のF8Fベアキャットと並び、退役後も多くのスピードレースに参加するなど、現在でも飛行出来る機体が多く存在します。
 ちなみにホーカー社では、「ハリケーン」以降「タイフーン(トルネード)」「テンペスト」という重量級戦闘攻撃機を開発していましたが、この「シーフューリー」は軽量であることも目指した機体。朝鮮戦争時にはジェット機であるミグ15を撃墜、撃破したという輝かしい記録が残っています。
 
 まあ、そういう歴史もさることながら、やはりレシプロ機としては完成された美しさがこの機体の最大の特徴かも知れません。どちらかというと無骨な設計のホーカー社のものとは思えない(笑)端正な胴体、楕円形を基本にした主翼の平面形・・・ついでに潔いほどシンプルなツートン塗装・・・そういった事の積み重ねで、レシプロ機の有終の美を飾った機体であると思います。

 さて、「最後のレシプロ機」シリーズ(シリーズなのか?w)として、本当は忘れてはならないもう一機のイカした艦上攻撃機があります。美しくはないけれど、その活躍はもっと長期間にわたり、大戦末期に試作機が飛び、ベトナム戦争まで活躍した機体です。こちらは(多分)年明けの課題としたいと思いますので、乞うご期待(笑)

PS 今年最後の機体→最後のレシプロ機というべたな企画・・・というのは内緒です。
Posted at 2006/12/30 18:23:33 | コメント(3) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2006年12月04日 イイね!

▽英国空軍の馬車馬

▽英国空軍の馬車馬 第二次大戦時には各国に、大戦前から就役し終戦まで実戦に参加した、いわば馬車馬的に働いた機体が数機種あります。日本では言わずと知れた零戦、ドイツではBf109、そして英国空軍ではこのホーカー「ハリケーン」です。(よろしければ、ギャラリーもどうぞ)

 この機体、初飛行は戦前の1935年。ドイツのフランス侵攻に対して大陸に派遣されたり、フランスが占領された後、イギリスへの上陸作戦の前哨戦となったバトル・オブ・ブリテン等で苦しみながらも活躍した機体です。英国空軍機としては有名な「スピット・ファイア」の影に隠れて、あまり評価されない地味な存在ですが、バトルオブブリテンの期間を通じて最も多くのドイツ軍機(戦闘機だけではなく爆撃機やその他の飛行機を含めて、ですが)を撃墜した記録が残っています。
 機体の特徴としては、胴体の後ろ側が鋼管帆布張り(丸パイプで骨組みを作り、それに帆布を張った構造)であることに目を引かれます。複葉機などでは一般的だった構造ですが、大戦機ではすでに全金属セミモノコックボディーが常識となっていました。しかしこの古くさい構造が幸いして、機銃弾を受けても簡単に突き抜けて、かつ表面の帆布は全く構造を受け負っていないので、結果的に被害が少ないという現象もあったとか。
 ちなみに、初期の機体は胴体だけではなく主翼も帆布貼り、低出力エンジンに二枚の固定プロペラでした。太平洋戦争開戦時、英国植民地軍に配備されたこのタイプは、なんと日本陸軍の97式戦闘機(固定脚)にさえ太刀打ち出来なかったという記録もあります。しかし、その後エンジン出力の向上、3枚可変プロペラの採用、主翼の金属化、そして(凄まじいほどの)武装の強化によって、結局終戦まで活躍をした機体です。粘り強いジョンブル魂を体現した機体のように思えますね。

 この後ホーカー社は後継機種として「タイフーン(トルネード)」「テンペスト」という台風系ニックネームの機体を開発します。これらは純粋な戦闘機というよりも、戦闘攻撃機として活躍するのですが、なかなか迫力のあるシリーズですので、キットを見つけたら是非作りたいなと(笑)
Posted at 2006/12/04 23:08:52 | コメント(4) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 趣味
2006年06月19日 イイね!

▽一番イカした機体は?

▽一番イカした機体は?第二次大戦機の中で私にとっての一番「イカした」機体は、イギリスのデ・ハビランド「モスキート」です。「イカした」という言葉のニュアンスは分かって頂けるかと思いますが、美しいでもなく、優秀でもない、でも、とても格好いい・・・特に活躍の仕方や生み出された背景と性能といった点で格好いい機体というような意味合いです。(ギャラリーはこちらをどうぞ)

 「モスキート」は大戦直前に、デ・ハビランド社によって、防御用の武装を全く排除し、高速度のみを武器とした小型爆撃機として開発が始められました。また、構造的には全木製とされ、合板を使った機体表面は継ぎ目や鋲のない美しい曲面となり、これが機体表面の抵抗を下げ、高速化への大きなメリットとなったそうです。実際試作一号機は640km/hという当時では素晴らしい速度を記録しました。

 当初考えられていた軽爆撃機としてだけでなく、高速性と双発機としては良好な機動性を活かし、偵察機や夜間戦闘機等としての活用も行われ、数十という派生タイプが生まれ活躍しました。

 そんなモスキートの広範囲な活躍エピソードの中で特筆されるものとして、ヨーロッパ各地のドイツゲシュタポ(秘密警察)施設への精密爆撃ミッションがあります。特にフランスのアミアンにあったゲシュタポ収容所の攻撃ミッションでは、昼食時間を狙い超低空から収容所の壁を爆撃によって破壊しフランスレジスタンス百名以上を脱出させ、同時に(厳密には5分の時差をもって)食事に集まったゲシュタポ要員を狙って食堂も爆撃しました。

 このようなミッションの時には、ドイツ側のレーダーを避けるため地上(海上)15~20mを侵攻しました。マンションで言えば、4~5階の高さを時速300km以上で敵地上空を数百キロも飛ぶわけです・・・しびれますね(笑)

モスキートは機能(高速性)を命として開発され、全木製という一見前近代的な構造を採用ながら、失敗作の多い双発機の中では際立った活躍をした点で、イギリスにとってとても頼りになる機体でした。
Posted at 2006/06/19 00:52:40 | コメント(2) | トラックバック(1) | ◇プラモ-英国 | 趣味

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