
2週間以上前に参加した、スバルの「最新テクノロジー事前試乗会」の様子を3つに分けてUPしています。今回は最後の実習(笑)、とても賢いクルーズコントロール(ACC)の試乗実体験の様子です・・・。(心なしか、事故という場面で働くプリクラッシュ制御の時より、肩の力を抜いて書き進められそうですw)
さて、強風の中、1時間ほどで、
プリクラッシュ制御についての実習(笑)は終了。冷えた身体に暖かいお茶やお菓子などご用意頂き、しばし休憩。
次は
1.プリクラッシュ制御の実演と試乗
2.ACC(クルーズコントロール)の体験
のうちの「2.ACC(クルーズコントロール)の体験」です。
周回コース上で先行車役のフォレスター君の後ろについて、いざアクセルオンで発進・・・ではなく、ハンドルにあるACCのスイッチを押せば勝手に発進してくれます。デフォルトでは40km/hにセットされ5km/h刻みで好みの速度にセット出来るACCですが、その実態はセットされた速度を上限として、前車がいればその動きに追従して速度を調節してくれる、というシステム。
「遠(デフォルト)」「中」「近」の3段階にセット出来る車間距離を保ちながら、先行車が停止すればこちらも停まり、発進したらもう一度ハンドルのスイッチを押すだけで発進。当然車間距離は速度に応じて調整されますし、先行車がいなくなれば自動的にセットした速度まで加速してくれます。(文章にすると非常に煩雑ですがw)この加速も、搭載されたSIドライブのモードによっても加減速感は違えてあるとのこと。逆に自車の前に先行車が割り込んできた時も、セットした車間距離になるまで減速して、その後追従走行をします。
さらに、セットされた速度にかかわらず、カーブでは安全な速度まで減速までしてくれます。試乗では70km/hにセットしましたが、カーブの部分では60km/hまでしか速度は上がりませんでした。その節制具合(?)はやや横Gを感じるかな、というレベル。今の車でも普段高速道路では(一定速度を維持するだけの)クルーズコントロールで流す事の多い私にはちょうど良いレベルでした。
※動画↓は音が出ますのでご注意下さいませ
この様に非常に賢く、きめ細やかな制御をしてくれるクルーズコントロールは、交通量の多い高速道路はもとより、渋滞もある首都高などの都市高速道路でも使用出来そうなレベルです(もちろん、それには前回ブログで紹介した「プリクラッシュ制御」という強力な後ろ盾があってこそですが)。一連の動作は極めてスムーズ、ドライバーの足元さえ見なければ、同乗していても、そのジェントルな動きに全く違和感はありません。このACCを体験すると、今まで「安楽装備」だと思っていたクルーズコントロールに対して、これはすでに「安全装備」なのだと認識を新たにしました。仕事の減った右足の置き場に困るくらいで、むしろ安楽ではないかも(笑)

これでこの日のプログラムは終了。その後、緊張しつつ(笑)取材を受けたり、皆さんと記念撮影をしたりで解散となりました。今回の試乗会は、食事や飲み物だけでなく、寒そうにする妻にはスバルブルーのフリースを貸して頂けたり、スタッフの皆さんには細かく気配りを頂け、気持ちよく過ごすことが出来ました。お土産にグッツもふんだんに頂きましたし(笑)ありがとうございました。
3回に分けて長文の記事を書きましたが、ここにいたりやはり驚愕するのは、プリクラッシュ制御もACCもたった2台のカメラだけで実現しているという点です。なるべくシンプルな基本技術(ハード)を使って、試行錯誤を重ね、味付け(ソフト)を磨き上げるという方法をとったスバルの皆さんに賞賛の拍手を送りたいと思います。低重心の水平対向エンジン、AWD、ABS、VDCというアクティブセーフティーを次々と実現し、今回の「EyeSight」によるプリクラッシュ制御に至り、(高いレベルのパッシブセーフティも兼ね備えた)レガシィは真の意味で「
世界で最も安全な車」になったと思えます。
そもそも人間はミスをする生き物です。私は今日まで約20年大きな事故を起こさなかったのですが、それは、たまたま自車の前に人が飛び出さなかった、対向車がはみ出して来なかった、よそ見をしていても先行車が急ブレーキを掛けなかった、という偶然の積み重ねだと思っています。いつか遭遇するかもしれない、そういった事態に決して飽きることなく、疲れることなく見張り備えてくれる技術は、躊躇無く選択したいと思います。
この車に乗れば、もしかしたら、私と妻(と2本のフェレット)が死んだかも知れない事故で、重傷だけど命が助かり(フェレット達は柔らかい身体が幸いして軽傷w)、重傷を負ったかも知れない事故が軽傷で済み(フェレット達は無傷)、軽傷を負ったかも知れない事故が・・・そもそも事故が起こらなかった(フェレット達は安眠を妨げられただけ)、という事が想像できます。
私はそういう車に乗れる日が来たことをとても嬉しく感じています。
END (ただし後日、番外編をきっとUPします。)
Posted at 2008/05/08 23:28:38 | |
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