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先週末のこと、打ち合わせから会社に帰る時(仕事したくない気持ちが募ってｗ)ほんのちょっと寄り道をしました。場所は御徒町の東、住所は東上野の界隈、大通りから一本入ると、そこここに昭和な建物が・・・。会社から目と鼻の先に、こんな金脈を発見するとは予想もしていませんでした。15分ほどの散策で数件の写真を撮って大満足です。

写真はその中でひときわ異彩を放っていた、木造三階建て、銅板貼りの看板建築です。写真を撮ろうとすると中から老齢のご婦人が出ていらっしゃいましたので、少しお話を聞くことが出来ました。

この建物は昭和の2.3年頃建ったとのことで、このご婦人自身はこちらで50年以上住まっていらっしゃるとか。元々は米屋を営んでいたそうで、一時期は入谷方面に支店を出すほどだったとか。大戦中も運良く空襲を逃れることが出来、凝った意匠の銅板貼り(緑の緑青に覆われている部分)や、二階窓上部の菱形の色ガラス(写真左上に拡大してみました)、その左右の細かい模様の型板ガラス・・・そしてなんといっても三階建てという点が、とても珍しく素晴らしい建物です。二階上部あたり一部痛んだため、茶色のトタンになってしまっているのを残念がっていらっしゃいましたが、それを差し引いても素晴らしい建物ですね。

この付近には、他にも銅板貼り、左官仕上げの看板建築、町屋建築などが沢山ありました。15分の探索で8軒以上見つけたわけですからもっとあるだろうと、これから密かな楽しみが出来ました。また折を見て、他の建物もＵＰします～。

都内(特に山手線内)の仕事の打ち合わせ、時間に余裕がある時は結構歩きます。特に東側、下町側では時々懐かしい建物に出会うことも多いので密かな楽しみです。

　こちらの建物は、お茶の水から坂を下ったビルに囲まれた一角で偶然見つけたもの。（神田のあたりにはこういった古い建物が点在しているので好きなエリアです。）銅板葺き(緑青で緑になっていますが)の看板建築(*)ですが、建具(ドア)には「麻雀　Kiya」と書かれています。この文字の雰囲気が当時の「モダン」な印象を伝えているようで味わいがありますね。

*看板建築とは関東大震災の後、店舗前面に平らな壁をしつらえた建物のことをいいます。その壁面が看板を連想させるためこのような名前が付いたとか。実際この壁には商店の屋号が表示されることもあり、まさに「看板」として機能することもあるかと思いますが・・・。

関連urlは地図(おおよその位置)です。

最近あまりにプラモデルネタが多いので、新しいカテゴリはじめました。題して「街中の『昭和』」(笑)

　仕事柄、街中を歩いていても、珍しい建物を見かけるとつい気になってしまいます。主に古い建物、場末な雰囲気、そういった物惹かれるようですが、デジカメを持ち歩くようになってからは、努めて写すようにしていて、結構なカットがたまってきたので、少しずつUPしていきます。

　記念すべき第一回は埼玉県川口市にある某鋳物工場。写真はその工場の裏手を撮ったのですが、まるで映画やドラマのセットのような「昭和ぶり」(笑)。田中邦衛が出てきそうです。川口は古くから鋳物工場が多く「キューポラのある街」と呼ばれていましたが、最近はどんどん数が減っているようです。

　この工場は私の通勤路線のJR線から見える(川口では)大きな工場でしたので、ずっと気になっていたのを一昨年の夏に撮ったものです。再開発が進む中、何時なくなってしまうか気がかりだったのと、ちょうど仕事で木造の工場がどんなものかを参考にしたかった為です(ええ、就業時間中の「リサーチ」という立派な仕事ですｗ)。

　この工場(会社)は江戸時代からこの近辺で鋳物業を営んでいたそうで、「創業400年です」ということが、これまた錆だらけで年代物の看板に書かれていました。看板の様子を見ると、都合400年+30年ぐらいは歴史があるのではないかと。

　内部まで見たかったのですが、建物からチラリと現れた老工員氏の鋭い一瞥に、何も言い出せませんでしたｗ。

※関連URLに撮影場所を入れておきます↓