
スバルのEyesightが発表され、少し話題になっているようですね。今回は一般のニュースでも報道されたようで、2年前にたっぷりと試乗したモノとしては、やっと世間も関心を持ち始めたかと、ちょっとホッとしたり(笑)
で、当然ながらEyeSightに対する懸念もあるようです。曰く「こういう機械に頼ると人間の感性も、ドライブの能力も低下する」という論調のブログをいくつか見かけました。
EyeSightは、大きく分けると2つの機能があります。
1つは安全装置・・・すなわちプリクラッシュ制御(追突防止自動ブレーキ)とAT誤発進防止機能。
2つ目が快適装置・・・全速度域前車追従クルーズコントロールです。
この二つは本来切り離して評価すべきモノです。快適装備については、確かに過信は危険な機構ですが、安全装置としての機能は何も心配することのない装置です。その二つを混同し、Eyesight全体を不要の長物的に捉えるのは短絡的に過ぎます。
実際に試してみるのが一番ですが、プリクラッシュ自動ブレーキはまともな人間が「危ない」と感じる時点を過ぎてから作動します。ブレーキを踏みたくなるのを必死に堪えないと、試すことが出来ないタイミングで作動します。ですから、ちゃんと前を見て普通に運転にしている場合はドライバーに何も影響はありません。心配する必要は全くないのです。
今回配信されている動画はちょうど都合の良い事に、プリクラッシュブレーキの作動時にABSも作動しています。下の動画1:07頃に「ブーン」という音が聞こえますがあれはABSが人間の運動能力を超えたスピードでブレーキに緩急を付けている音です。早すぎて「ドッ、ドッ、ドッ」という作動音が一連の「ブーン」という音になっているのだと思います。
かつてはABSも「俺の方がポンピングはうまいぜ」的な事を言う人もいましたが、ブーンってなるくらい素早くポンピング出来る人間はいません。
Eyesightも同じです。急な飛び出しには対応出来ない、といっても、その時は多分人間だって対応出来ないし、そういう状況なら誰でもブレーキを踏みます。問題は前を見ていない時、機械が代わりに対応してくれる、ということです。また、よそ見をして自動ブレーキがかかれば、充分ゾッとしてハッとします。よそ見しにしないようにしよう、とココロに誓うに充分です。
そこには過信なんて無いはずです。
何度も書いていますが、人間の能力を超えて作動する安全装置は付けても邪魔にならないし、それを拒否するのは、ただ単に自身のドライビング能力に対する過信に過ぎません。(サーキット走行などの場合はOff にすれば良いだけです)。
ということで、アイサイト売れるといいなぁ(笑)
そうそう、CMは画面を上下に2分割にして、Eyesight搭載車と非搭載車を同時に走らせ、片方は停まり、もう一方はクラッシュする、というシンプルかつインパクトのあるモノにして欲しいですね。イメージCMなんてやらないでほしいです(ここら辺スバルは下手だからなぁ)。
Posted at 2010/04/24 00:41:35 | |
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