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2007年05月02日 イイね!

▽大西洋のカモメ-フェアリー「フルマー」

▽大西洋のカモメ-フェアリー「フルマー」 GW第一弾(?)として、迷作機の宝庫イギリスから、実に大らかな迷作機、フェアリー「フルマー」がロールアウトしました。(ギャラリーはこちら)
 この機体は太平洋戦争初期、軽爆撃機だったフェアリー社の「バトル」を元に、英海軍の艦載戦闘機として大急ぎで開発された機体です。名機スピットファイアハリケーン等と同じくローイスロイスのマーリンエンジンを搭載していますが、一回り大きな機体で当然重量も重く、戦闘機としては速度や運動性に難を持つ機体でした。それでも不思議なことに採用されしばらくの間運用されました。

 そもそも、運動性や速度が重視される戦闘機を何故複座にしたのか?という点に零戦ヘルキャットを開発した日米と、英国との空母運用の違いが凝縮されているようです。簡単に言うと、大戦直前まで英海軍は空母を戦艦をはじめとする艦隊の砲撃戦の単なる前哨と位置付けていました。また仮想敵国だったドイツに有力な海軍がなく(事実空母は持っていませんでした)、また大西洋の限られた海域での戦闘しか想定していなかったので、敵艦載機をかいくぐって侵攻するといった戦闘機に重きを置いていなかった、という事情があります。戦闘機の役割は自艦隊を敵の攻撃機から守ることだ、という認識があり、また偵察機として長距離海上飛行の機能も求められたこともあり複座となり、運動性の悪さは決定的な問題にならなかったと言うことのようです。

 実際の戦闘では、地中海でイタリア軍機(と言っても複葉機)には有効だったようですが、ドイツ機とやり合うことは少なかったようです。ですが、遠路はるばる、日本軍とも遭遇し戦闘を行っています。日本海軍が行ったインド洋作戦の際、セイロンの陸上基地に派遣されたていた数機のフルマーが、ハリケーンと共に日本の零戦や攻撃機と戦っています。(日本側はフルマーを識別出来ず、全てハリケーンだったと報告されていました。)結果は当然の事ながら零戦の敵ではなく、攻撃機に対してのみ有効な戦闘が出来たということですが、これはまさに英海軍が考えていた「戦闘機」の運用法そのものの形です。後継機種としてエンジンを強化した同じく単発複座の「ファイアフライ」という機体も開発されました。

 ちなみに「フルマー」はカモメの一種(カモメというよりミズナギドリの一種?)。海上を悠然と飛ぶ大柄な機体には相応しいニックネームですね。私は今回作ってみて大らかで美しい機体が好きになりました。 
Posted at 2007/05/02 00:30:42 | コメント(2) | トラックバック(0) | ◇プラモ-英国 | 旅行/地域

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