
完成55機目にして、ついに真打ち登場(笑)「英国の誇り」とまで言われる名機、スーパーマリーン「スピットファイアMk.5b」がロールアウトしました。(毎度ながら実際は先週には出来ていましたし、この次紹介する予定の同じ5型bタイプの翼端カット型も出来上がっているのですがw)我ながら不出来さが恥ずかしいのですが
ギャラリーもどうぞ。
今回はV(5)型という大幅にエンジン出力がアップした型、さらに、両翼に20mm機銃を装備したbタイプです。こういう風にいろいろなバージョンが存在するのが名機たる所以ですが、正直言って分かりにくいこと夥しく、また様々なエピソードに事欠かない機体なのですが、取りあえず今回はスピットのアウトラインを・・・・。
この機体は、高速水上機のレース、
シュナイダーカップでトロフィーをイギリスもたらしたスーパーマリーン社の「S6B」を設計した
R.J.ミッチェル技師が、その命の賭けて開発した機体です。すでに名設計者として名声を得ていたミッチェル技師でしたが、この機体の開発時には末期ガンを患い、1936年5月のプロトタイプ初飛行の約一年後、1937年6月にその生涯を閉じました。しかし、設計者の手を離れたスピットはその後度重なる改修を経て、1950年代の半ばまで各種合わせて23000機以上生産され、20年以上運用されることとなります。
「美しい機体に高性能は宿る」というミッチェル技師の設計思想は、ライバルであるドイツの
Bf109の「小型軽量の機体を高馬力エンジンで引っぱる」というコンセプトとは対照的です。もちろん戦闘機である以上、実際は「美しさ」の裏側には確実な理論の裏付けがあり、例えばスピット最大の特徴である美しい楕円の主翼形状にしても、「外形が直線の翼よりも、外に膨らんだ楕円の翼の方が、同じ翼幅なら必ず面積を広くとれる」という理論から選ばれた翼形だったそうです。
空気という抵抗の中、少しでも高速に、少しでも機動性を高めるためには、無駄な抵抗を引き起こす凹凸は不利で、結局はなだらかな曲面の連続した形状が有利・・・それを「美しい」と言い換えているだけなのかも知れません。
ちなみに・・・
この機体の愛称「spitfire」という名前ですが訳すと「短気者、カンシャク持ち」という意味なのですが、ミッチェル技師は気に入らなかったようで「酷い名前だ」と言っていたとか。確かに
大戦機の中で最も美しいと言われる機体には不似合いな愛称ですが、現在ではその後にちゃんと「第二次大戦中のイギリス戦闘機」と
辞書に載るまでになっています。
次回はスピットV型の異端・・・翼端カットタイプをUPします。(もう写真も撮ってあるしw)
ついでに昔アップした、8年以上前に作ったスピットの
記事もどうぞ。
塗装失敗破棄したキットを含め、3連続でスピットを作ったので次は不格好な機体を作りたくなりました(笑)
Posted at 2007/12/18 22:26:38 | |
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