
先週の北海道出張で歩いた函館は20年ぶりの再訪となりました。前回は社会人なりたての頃、小樽とセットにして、古い建築物を巡る一泊二日(+ブルートレイン内1泊)の旅をしました。その時は参考になる本で予習して写真を撮りながら廻ったのですが、今回はその時の記憶を元に歩きました。歩くたびに記憶にある建物が次々に現れるのは、何だか古い知り合いを訪ねる旅のようでした。
←は和洋折衷建築の代表格「
古稀庵」
和洋折衷建築というのは、西洋文明が流入し始めた明治大正期に見られる、洋風の意匠を従来の和風建築に取り入れた、というような建築物です。大規模な公共性の高い建築物では洋風の表現は徹底出来るのですが、個人宅等や商家では従来通り大工の棟梁が見よう見まねで作った、というものもあるかと思います。上の古稀庵は(色の塗り分けのせいもあり)1階は和風、2階は洋風の意匠と非常に分かり易く「折衷」されています。画像では見えませんが、屋根は和風の瓦屋根です。
一口に和洋折衷建築といっても、このように分かり易い建物もありますが、屋根だけが和風瓦で葺かれた一見すると洋風にしか見えない建築もあります。洋館の横に純和風の蔵が付随した形もありますし、土蔵の周りを洋風に飾った建物もあります・・・等々、函館は和洋折衷建築のメッカ、といってもいいところです。そういう土地を散策出来るのはマニアとしては堪りません(喜!)
※今回はカテゴリー「街中の昭和」より古い明治期の建物です。そういった古さの建物が街中にあることの凄さを今回再確認しました。
Posted at 2009/04/16 21:22:01 | |
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