
先日作った雪のジオラマ台。昔作ったフィンランドの
Bf109G型を載せて撮ってみました。この機体の国識別マークは青い「+」印です。先日作った
フォッカーDXXIは青い「卍(左右反転)」です。いずれもナチスドイツのものとは違って傾いていません。
帝政ロシアの一部であったフィンランドは、ロシア革命(に乗じて)の頃独立を宣言します。その際起こった内戦(独立戦争)の時、反共の義勇軍として馳せ参じた、スウェーデン貴族のローゼン伯爵の乗機に描かれていたのがこのマークでした。時代を遡ればスウェーデンはフィンランドの盟主国でした。そのスウェーデンのローゼン家に代々伝わる紋章「幸運の青いスワチカ」をフィンランド空軍は自らのマークにした、ということです。
その後、第二次大戦時にはフィンランドは巨人ソ連と2度にわたって戦っています。「敵の敵は味方」ということでドイツと手を結び、結果、色こそ違え同じスワチカを持つ機体がフィンランドの空を飛んだわけですが、両者は成り立ちに大きな違いがあります。
ちなみに、フィンランドが連合国側に降伏した後は青いスワチカを、ラウンデル(同心円)に書き換えました。
昔作った
カーチスホーク75はラウンデルのデカールが入っていました・・・時期的には、ラウンデルではなくスワチカが描かれていたのでは無いかと思うのでが、ナチスドイツのカギ十字を禁止しているのと同様の措置なのかなと思います。
片やアーリア民族の優位性を鼓舞する政治色強いマーク、片やかつての盟主国から馳せ参じてくれた貴族への感謝のマーク・・・大きな違いがあると思うのですが・・・
Posted at 2009/09/27 23:10:39 | |
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