
お友達の やせふくろうさんの
ハリヨ池公園という記事を読んで、そういえばウチの近くにもトゲウオの仲間がいたなぁと思い出し、今日見に行きました。
自宅から1時間ほどの熊谷市にいるのが「
ムサシトミヨ」というサカナ。元荒川の源流部、数百メートルにだけ生息してる貴重なサカナです。かつては関東各地で生息していたようですが、水質の悪化や宅地化などで次々に姿を消したそうです。ここでは県の水産試験場が養鱒のために地下水を大量に汲み上げていたため、辛うじて生き残ることが出来た、ということのようです。キワドイですね。
「
元荒川」は名前の通り、江戸時代に現在の荒川筋に付け替えがされるまで、もとの「荒川」が流れていた所です。自宅からほど近いので車で出かけるとよく出会います。川幅は10mもないのですが、高い堤防がほとんどなく、河岸は草木で覆われ、ゆったと蛇行する里川の風情が好きな川です。
そこで今回は目的地の手前から川沿いに遡ってみました。

←源流より4kmほど手前、住宅地と荒川堤防の間を流れる元荒川。水色はややマッディな笹濁り。決して水質は悪くありませんが、名前がなければただの用水路ですね。

←上の写真から800mほど上流、JR高崎線の脇の流れです。水底が泥かヘドロ状で水生植物が生えていないのが残念ですが、この手の用水路としてはゴミが非常に少ないですね。あるいは清掃活動などが行われているのか知れません。

←源流から1kmほどの場所。この付近から水底は美しい砂地になり水生植物も見られるようになりました。ここでは上流側を見ると2つの流れが合流していました。向かって右が元荒川ですが、左からの流れもきれいな水です・・・気になりましたが、すぐそばに「鱒釣り堀」の看板があり、そこからの流れのようです(釣り堀は後ほどチェックしましたw)

←上と同じ場所です。残念ながら空き缶などのゴミも見られます・・・ムサシトミヨの生息地であるという看板もあるのに、関東平野のど真ん中で、これほどきれいな流れがある、ということに鈍感な人がいるのは残念ですね。

←はい、目的地です・・・けど公園になっているわけでもなく、民間の駐車場の脇に看板が立っているだけです。そばには元の水産試験所を利用したムサシトミヨの資料館もありますが、残念ながら今日は閉館(第1、第3日曜日には開館するようです)。
川底は砂地、植栽された水草(グリーンの細長い葉っぱ)と、その下にはコカナダモ(? ただし茶褐色)が見られました。水温は15℃くらいでしょうか(あくまで当社比)。妻と二人で、特に私は偏光サングラスまで装備して、20分ほど目を皿にしましたが・・・肝心のムサシトミヨは一尾も発見出来ませんでした(泣)。
でもこれだけクリアな水質ですから、素人がパッと見で見つけられたら、サギやカワセミの格好の餌食だし・・・とか自分を慰めることに(笑)

その後は、先ほど気になった「
マス釣り堀」をチェックしました。小さな餌釣りポンドが一つ、他にも畜養池が沢山ありましたが稼働しているのはその一部。埼玉中央漁協とか、そういう所の養鱒場のようです。
お爺ちゃんと孫、という組み合わせがここではデフォルトという感じで微笑ましい光景でした。でも休日ピーカンの午後でしたが見ているうちにも練り餌で何尾も釣り上げられていました(いいなぁw)。
元荒川の源流は、新幹線ホームもあり商業ビルも建ち並ぶ熊谷駅からたった700mにありました。その源流は人為的な井戸水で、そのおかげて偶然ムサシトミヨが生き残れた、というのも実に感慨深い経緯です。今回は肝心のトミヨを見られなかった事(致命的w)以外は、予想外に興味深いものを沢山発見できました・・・そうそう、帰路に寄った 無添 くら寿司 のメニューの豊富さも大発見でしたし(笑)
この記事は、
ハリヨ池公園について書いています。
Posted at 2011/10/10 19:31:50 | |
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