
秩父の北西に小鹿野という町があります。
先日の秩父ドライブの際に、栃本関から龍勢会館に向かう途中に走りました。ここは両神山等の登山口として高校生の頃から名前は知っていましたが、交通の便が悪く・・・当時は当然車を運転できなかったので行けませんでしたが、車オヤジとなった今では簡単に寄れました(笑)
そこで、偶然通りかかって、驚きました。
秩父往還140号線から別れ、山ひとつ超え谷が広くなりつつあると、突然現れた大正浪漫たっぷりの洋館。羽目板の2階建て和洋折衷の建築に、3階建てくらいの塔屋が繋がっていました。やや離れたところから塔が確認できたのでスピードを落とし停車しました。降車してじっくり眺めると本物の時代感に嬉しくなりながら写真を数枚撮りました。

入り口上部には「近藤酒店」という銘が取り付けてあり、ここの背後には広い敷地と数棟の工場風建物があったため、造り酒屋かなぁと思いつつ帰ってきました。帰宅後ネットで検索すると酒造は数年前に廃業したようですが、これは大正年間に店舗兼住宅として建てられたもののようです。
現在は保存のため
地元企業が管理しているとのこと。そういうことであれば、建物左側のブルーシート部分に解体の跡があることも安心できます。ネット上でこの建物の写真を確認すると、この部分は増築されていたようでしたから、本来の姿に戻している、ということかと。
秩父盆地の奥で酒を作っていた、というのは興味深いです。酒造は醤油ほどではないにしても、ある程度の物流手段(多くは河川、内水面の船)がないと大量に作ることは難しかったはずですから、ここは地元向けの酒を造ってきたのでしょうか。
ちなみに数年前にも栃木でこういう造りの建物に偶然出会っていました。記事は
こちらです。
Posted at 2014/05/10 18:10:30 | |
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