
もう開き直りますが、新しいイヤホンを聴き始めて2週間ほどになります。片側にDD×1+BA×4 という多ドラの中華イヤホンです・・・と、書くとなんとなく既視感があるのは、3か月ほど前に同じ構成のイヤホンを手に入れていたからです。同じメーカーの別ブランド(?)の
CCA-C10というイヤホン。全域で濃密な厚みが圧倒的なイヤホンでした・・・でも「スゴイ」けど、これって「いい音」なのか悩んでいたのです。
私にとってのリファレンスであるAKG N40だと音の厚みは心地良いのに、CCA-C10だと、圧迫感があって少し息苦しい感じがしたのです。中高音の情報量が明らかに少ないJVC HA-FX1100のほうが、のびやかに聴こえて心地良いのです。
気が付きました、CCA-C10には
音のない所がないのです。

今回手に入れたKZのZS10 PROは、同じメーカーの同じ構成のイヤホンだから同じような音だろうと思っていたのですが、箱を見比べるとスペックが微妙に違いました・・・どうも使われているドライバが違うようです。
結論的に言うと、ZS10 PROには
音のない所がありました。

BAドライバの精度が上がって、ダブルで入ったBAの同期がより精密になったおかげで、濃密な中にも抜けが出来て、それが「いい音」になった原因ではないかと思います。2台はフェイスプレートのデザイン以外ほとんど同じ形ですが、C10ではハウジング一体の樹脂製だったノズル部分がZS10 PROは真鍮になっているあたりも影響があるのかも知れません。

ハウジングもごくわずかにZ10 PROの方が薄くなっています。ほんのわずかな差ですが、耳から遠い位置に比重の重い合金製のフェイスプレートがあるので、これだけで装着した時の安定感が増しています。
解像度の高さと厚みのバランスが高いレベルで実現されているので、パワフルなのに聴き疲れない、間違いなく「いい音」のイヤホンです。特に5Kという価格を考慮すると、とてもおススメの機種です。
追伸・・・とはいえ、N40やHA-FX1100の方が、オーディオとしては更に一歩上手である、ということもよくわかって来ましたけれど・・・そのあたりは次回総集編をお送りします。
Posted at 2019/06/12 23:32:35 | |
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