
FX-Audio-のA級真空管アンプTUBE-P01J(Tuned Model)を聴き始めて3か月ほど経ちました。在宅中のため日中はBGMとしてほぼずっと聴きましたから、500時間以上は経っているのでエイジングとしては充分ではないかということで・・・

アンプ周りの環境は上図の通りです。上図の③の系統になりますが、
DAPを音源にブルートゥース(LDAC)→
BTレシーバー→
ライン分配機(オペアンプ)→
TUBE-P01J→
アンプセレクター→
スピーカーDALI Oberon1と、やや煩雑なシステムですが、リモコン付きのアンプセレクターのおかげで瞬時に切り替えが出来ます。主に①の
ケンウッドR-K711という古いデジタルアンプ(正確にはCD、チューナー付きの一体型レシーバー)と、上記③での聴き比べになります。R-K711はオーディオとしては入門機ですので、あくまでそのレベルでの比較になります。

真空管アンプという言葉からは「解像度は低いけど豊かに響く暖かい音」というイメージがありましたが、全体的な印象は全く異なります。
解像度は①にそん色なく、中高音の一つ一つの音はキッチリと響きます。低音のボリューム感は①よりやや少なめですが、これはスピーカーのOberon1のもともとの特性によるせいかも知れません。解像度的には21世紀に真空管?という感じもしましたが杞憂だったようです。
最も驚いたのは音場の違いです。全体的な音場はやや狭いのですが、センター付近のヴォーカルの定位が、特に女性ヴォーカルで顕著です。もちろん、これはどういう状況で音楽を聴くかで良くも悪くも作用して、スピーカーの中心で聴けば吉と出ますが、そこを外れた位置で聴くと少し耳に刺さるということになります(私は部屋の隅っこで仕事をしているので、①の広い音場も捨てがたいと思います)。
このアンプでクラッシックもアニソンも聴きましたが、打ち込み系のスピードにも特に欠点は見つからず、オーケストラの音数にも①に引けはとりません(ただし、スピーカーも含め、両者とも音数の多い曲には力不足感は否めませんが)。
総評的には、私のように真空管のイメージを懐古主義的に求めると、ある意味裏切られます。逆に最低限のコストで普通にメインのアンプとして使うのには、なんの心配も不満もなく聴くことが出来そうです・・・それに真空管のオレンジのほのかな灯りが加わるという事では満足が出来ますね。
以前のファーストインプレッション(と言うほどの内容はありませんが)は
こちらです。
Posted at 2020/09/13 15:29:21 | |
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