
今回はちょっと製作に時間がかかりましたが、ロッキードP-38ライトニングがロールアウトしました。(ギャラリーは
こちら)
実はこのプラモデル手に入れるのに大変苦労しました。有名な戦闘機の割にネットで調べると現行品はアカデミー製しかなく、会社帰りに都内の専門店を3軒回ってやっと手に入れました。(後日、最初に見た店舗で古いハセガワ製のものも見つけつい購入してしまいましたが・・・w)というわけで、こちらは
P-39、
P-40に続いてアカデミー製です。
一見して分かるようにこの機体はエンジンが二つ(パイロットは1人)で、胴体は機銃とコックピットのみで極端に短く、逆に両エンジンの後部が伸びて尾翼を支えています。
双胴式等といわれるこの形式は、日本でも試作機が計画されたこともありましたが、実戦配備された機はほとんど他に例を見ないものです。今回製作してみて、ちょっとSF的な先進的な形にとても惹かれました。
太平洋戦争直前には、高速度と長い航続力を得るために、双発戦闘機は各国で開発されましたが、機体重量の増加(=
翼面荷重の増加)による機動性の低下と、すぐに強力なエンジンを積んだ単発戦闘機の速度と航続距離向上により、戦闘機としての存在意義が薄れていきました。結果的に双発戦闘機は軽爆撃機や偵察機、夜間戦闘機として使われることが多くなっていきました。
そんな中で戦闘機として実績を残した数少ない機体がこのP-38「ライトニング(稲妻)」です。今回のプラモデルはヨーロッパ戦線のマーキングですが、太平洋戦線でも日本軍機と戦いました。日本軍パイロットからは「メザシ」と呼ばれ、特に高々度での速度を活かした戦闘では恐れられたようです。
この機体にまつわる、最も有名なエピソードは海軍の
山本五十六長官の暗殺ミッションでしょう。前線基地視察を行い、爆撃機(
一式陸攻)で移動する長官のスケジュールを暗号解読で知った米軍は、数機のP-38を差し向け長官の搭乗する機を撃墜しました。
また「星の王子様」の著者
サン・テクジュベリがこの機(の偵察機型)に乗って出撃したまま行方不明になった、というエピソードもあります。
実にユニークな機体として、多くの実績を残したこのP-38は大戦中の名機だろうと思います。
(ついでについ買ってしまったハセガワ製の古いキットをいつか作るのがまた楽しみですw)
次回はP-47サンダーボルトの予定です。こちらも、つい2つ買っちゃっているのでどちらを作るか思案中(幸せななやみですなw)
Posted at 2006/04/22 22:51:17 | |
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