
先日UPしたばかりですが、引き続き、またもや、英国スーパーマリーン「スピットファイアMk.5」のご紹介です・・・が、今回の機体はスピットの中でも異端児という感の強い「翼端カット」タイプです。(
ギャラリーもどうぞ)
前回も、
前々回も書きましたが、大戦機の中で最も美しいと言われるスピット…その美しさは、平面形が楕円の主翼に負うところが大きいのですが、この機体はその美しい楕円翼の先端をバッサリとカットしてしまったタイプです…ん~もったいない(笑)
実はこの翼端カットタイプについて、私は詳しく知らないのですが、多分、翼端をカットすることによって速度性能(最高速と加速性)の向上を図ったのではないかと思います。このMk.5になってエンジンが強力なもの(Mk.1に比べ約40%の出力アップ)に換装されたのですが、そこでより一層「一撃離脱」戦法に有利になるようよう機体側にも手をいれたということかと。(ちょっとググってみたら「低空戦闘用」という記述もありました)
そもそもスピットにR.J.ミッチェルが楕円翼を採用したのは、(前回
みぃていあさんにコメント頂いた通り)すぐ後に敵対する事になるドイツのハインケルの飛行機を参考にしたそうです。多分参考にしたのは
He70あたりだと思うのですが、、この機体を双発化したHe111という(バトルオブブリテンでスピットと相見える事になる)爆撃機は初期型の楕円翼から、決定版となる中後期型では前縁後縁を直線化した主翼形状に変更されています。生産性は向上し、性能的にも変わらなかったということですので、もしかしたら、スピットの楕円翼も「不要の美」ということだったのかも知れません。
本家ハインケルが文字
通り切り捨てた楕円翼を、参考にした方のスピットが長くこだわり続けた、という話しは感慨深いですね。
次回はさらに英国機・・・でも、4発の主力爆撃機の予定です~(キットはXmasには出来上がっていましたが)。
Posted at 2007/12/29 22:32:06 | |
トラックバック(0) |
◇プラモ-英国 | 趣味