民主党のマニフェストで「高速道路の無料化」が謳われています。本来歓迎すべき内容なのに、何故か否定的な意見をよく見かけます。その主な反対理由は2つに集約されるように思います。
一点目は「(主に財政的に)非現実的である」という点。
二点目は「交通量増大による渋滞の増加(とそれに伴う経済的損失の増大)」という点です。
目先の「お得感」に惑わされず、こういった論点で反対意見が出る、ということ自体は、日本は成熟した社会だなとホッとする反面、もっと本質的な部分も合わせて考える必要があるのではないと感じます。
そもそも、国が整備した道路で通行料として課金をする、ということを本質的に可とするのか、否とするのか?
まずは、公共の道路(公道)を自由に通行する事は、国民の権利の一部だという事を一度思い起こすべきだと感じます。最初に「公道を自由に(≒無料で)通行出来る」という
原則があり、その後に「でも建設と維持にお金がかかるから料金を払ってね」という
例外があるのだと思います。
原則と例外、あるいは原則と細則の優先順位を逆転させる事は、大人の世界ではままあることですが(笑)、現実を、この世があるべき姿に近づけるための努力(あるいは国民としての要求)は必要だと思います。もちろん、道路行政についてホントに効率的に無駄なく予算が使われている、と納得出来る方は大人の判断のままでOKなのでしょうが・・・でもそう思っている方はいないでしょう?w
出来るかどうか、やってみればいいし、その過程で(無料化が無理だったとしても)、では妥当な通行料金は幾らなのか?という点がもう少し明らかになれば良いんじゃないか、と思います。実際の財源確保や渋滞増加は確かに難しい問題ですが、それはまた違うレベルでの議論だということで、今回は言いたいことの言い逃げでご容赦を(笑)
※公道を自由に通行する権利、という概念は一般的では無いかも知れませんね。私はかつて川下りをした経験があるので「河川(や湖沼、海)は何人も自由に通行出来る」という事を知って目から鱗が落ちた体験があるので、こういう事を考えたのかも知れません。
※写真は義弟の愛車、フォードの
ファルコン クラブワゴン、という古い稀少車です(^-^)
Posted at 2009/08/18 00:05:13 | |
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