
自宅から一番近いトラウト釣場の偵察にOBを走らせようと思いました、が、そこから一山越えたところに、かつて銀と銅を産出した鉱山跡があるということが、出かける直前のネット検索で分かり、そちらをメインに出かけて来ました。
多田銀(銅)山という聞き慣れない(少なくとも関西歴の浅い私は知りませんでした)ところですが、間近に巨大開発のベッドタウンが迫る山間に数カ所の坑道が口を開けている一帯、でした。その付近の資料を集めた小さな資料館「
悠久の館」にまず寄って予習を済ませます(笑)

近隣には鉱山の守りとして、控えめながら金山彦神社という社もありました。かつては銀山三千軒という賑わいだったそうですから、その頃はこの神社も大きかったのかも知れませんね。

神社から5分ほど歩くと本日のメインイベント、「
青木間歩(マブ)」という坑道が、見学自由でかつ無料という太っ腹な態度で待ち受けていました。

太っ腹な公開姿勢とは裏腹に(?)坑道は正しく狭く低く、入口にさりげなく置かれた見学用ヘルメットを忘れずに被った方が後悔しないかと。
実際私は帰りに出口付近で頭をぶつけましたがこれのおかげで事なきを得ましたw

坑道は50mほどかと思いますが最奥部付近の頭上には、帯状に鮮やかな緑青色の鉱石がありました。これが銅の鉱床だそうです。(一番上の画像はこれのクローズアップです。)

青木間歩を出て10mほど登るとより古い時代の採掘跡もありました。帯状の鉱床に沿って露天から掘り下げていったのでしょうか、鋭く細い裂け目が残っていました。この深さを見ると、タガネとゲンノウでコツコツと掘り下げていった往事の苦労が偲ばれます。

一通り鉱山見学を終え、コーヒーブレイクです。悠久の館より少し下った所にあった、古道具屋さん「
ton ton ton」というお店ですが、懐かしい食器やグッツに囲まれつつコーヒーも頂けるということで寄ってみました。

ちなみに、コーヒー等を注文すると、このガラスケースの中から好きな駄菓子を一個頂けるというシステムでした(ナイス♪)

古道具好きの母の実家からたびたび江戸時代のやきものなどを失敬して自宅で使っていますが、自身で購入したことはなく、今日も(この画像左上ギリギリに写っている)赤絵の小皿にココロ奪われつつ・・・ただ静かで豊かな時間を過ごしただけに終わりました(笑)
懐かしい身近な古道具を眺めるは楽しいですね。
(ただしインテリア業界の端くれの人間としては、このお店、古い建具(ドアや引き戸)のストックの多さはココロにメモしましたが)
この後、当初予定の
トラウト釣り場を走りながらチェック・・・インジケーターフライ師の多さにやや引き気味(笑)。さらに、道の駅によって巨大な椎茸を買い込んで帰宅しました。
前回は第一級の観光地通天閣をUPしたことに忸怩たる思いでしたが、今回は当カテゴリーに相応しい産業遺産をご紹介出来てホッとしております(笑)
Posted at 2012/03/11 21:22:45 | |
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