
前の日曜日、久しぶりに朝からキリッと晴れた休日・・・妻に予定を聞くと特になく、ではちょっとドライブでもと出かけたのは13時前(ちょっと遅かった)。
前日組み込んだホイールの乗り心地を確かめながら、目的地も特に決めず、漫然と目指すのは赤城山です。
群馬に入って赤城山も大きくなった頃、車内の話題が私の祖父の書斎のことになり、子供の頃勝手に借りて読んだ一冊の本のことを思い出しました・・・「
「岩宿」の発見」という本です。

そこで急遽「
岩宿遺跡」とナビに入力するとヒットしたのが「
岩宿博物館」数十分で到着すると予想外にしっかりとした建物です・・・いや、日本に旧石器時代があった事を初めて明らかにした、日本の考古学史のメッカのような所ですからこれぐらい当然か。
残念ながら館内は撮影禁止(撮影は許可制)でしたので、ツヤツヤの黒曜石の矢尻とかナウマン象の骨(レプリカ)とかの画がありません(悲)。その時来館者は私達夫婦ともう一組ほど。職員さんが親しく話しかけて下さり、やや脱線しながらもほとんどの展示物について説明して頂きました・・・超充実♪

←これは館外に再現されたナウマン象の骨組み住居(想像+レプリカ)
小さな博物館ですが、職員さんと話しをしながらじっくり見て回ると1時間近く経っていました(最近、こういうパターンが多いですw)。この後博物館を出て、実際の発掘場所を見に行きます。

←実際の発掘現場A地点とB地点は、2つの小高い丘の間の切り通し。当時は気候がもっと寒冷で、北関東でも亜寒帯性針葉樹林の南限だったとか。南西から来たナウマン象と、北東から来たマンモスが出会うところだったとか?(全くの想像)

発掘現場の元B地点は実際の地層が見られる「岩宿ドーム」という施設になっています。古墳だったらちょっと恐いけど、ここなら「呪い」も「バチが当たる」こともないよ、と緊張気味の妻に説明(笑)

施設内では岩宿遺跡の概要を解説するビデオも放映されていましたが、スクリーン右側の赤い壁が実際の地層断面です。関東ローム層といわれる赤土の地層・・・このローム層中から石器(土器を伴わない)が発見された事が画期的だったとのこと。素人目には地層が区別出来ないのですが、浅間山、赤城山、富士山等数多くの火山の噴火によって層になっているそうです。
↑トップ写真のやや上部にある「
姶良Tn」という地層は約2.6~2.9万年前(この展示では2.1~2.2万年前となっていますが)、九州地方での巨大な噴火活動によって日本の広い範囲に降り積もったという地層で、年代決定の基準になる層だそうです。(こういう事を知ることが出来るって楽しいです)

岩宿ドームを出ると「琴平山展望台→」という看板を発見し登ってみると・・・予想以上に高くて、かつ全然「展望」が効きかない稜線を歩くこと約15分(笑)結局ちょっとしたウォーキングで完了です(^^ゞ
岩宿遺跡は日本の考古学では有名な所です・・・でも一般的にはそれを知る人は少なく、たまたま私は子供の頃、祖父の本棚にあった本を読んだから記憶の奥底にあったのです。
今回はそんな『「岩宿の発見」を再発見』できました。
PSこの日も往復で200km弱。小豆OBの走行距離は1000kmを越えました♪
Posted at 2013/10/31 23:06:54 | |
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