ダブルズームレンズキットという商品は、買ってはいけないと言われます。
私自身も、フィルム一眼レフ時代に安易に70-300mmでF4-5.6のズームレンズを購入し、結局ほとんど使い物にならなかった経験から、その意見に素直に同意出来ます。
しかし、今回Pen E-PL6では直球勝負で
それを買ってしまいました。1本目の
標準ズームは14-42(28-84)mmで電源オフではパンケーキのようになる電動ズームです。写真素人の妻が使い、特に携帯性を考えればBESTだと思います。
問題はもう一本の
40-150(80-300)mmF4-5.6という望遠ズームレンズです。「ダメだった望遠レンズ」と全く同じスペックなのです(笑)
ただ、写真を始めた当初のレンズを交換するドキドキ感と、遠くのものが大きく見え撮れることの感動を思い出して、そこそこのコストなら交換レンズは一本あってもいいかなと…

←で、期待せずに、朝通勤途中に試し撮りをしようと、まず、マンションを出てすぐ見上げる送電塔を300mmで撮ると、なに?このパキパキくっきり感は!と驚きました。
※リサイズ、サイズ軽量化されてイマイチ解像感がなくなってしまいました。

3mほど離れた妻の手元を撮ってみると、これも予想以上の解像感。

ただ単にコントラストが高いということではなく、階調を抑えた画でも解像感があります。やはり時代なりに、数字スペックだけでは表せない進歩があるんですね。

ただし逆光には全く弱そうな感じもします(笑)

一言で言えば、解像感の高いクリアなレンズです。逆に、こういう金属質感などは、もっとまったりとか、ヌメっとして欲しいのですが・・・いや、これで十分ですね。
価格はセットになると差額で1、4諭吉もしないし、収納時は直径6cmで長さは9cmほど。重さはたったの185g(!)しかありません。バッグに常時入れておけるサイズと重さは、かつての望遠レンズの運用イメージ(笑)とは全くかけ離れています。
暗いシーンでもカメラ本体側ががんばって高感度に耐え、強力に手振れ補正もしてくれるので、かつてのフィルム時代の「レンズが暗くてブレて手持ちじゃ撮れない」というネガティブな部分は払拭されています。

もちろん、無限大に近い遠くのものを狙うときには、背景がなかなかボケてくれない、という根本的な問題はあるはずですが・・・まあ、それはフィルムカメラの時代からずっと続く、明るさか、大きさ(重さ)か、という永遠のテーマですしね。

ほぼ真っ暗なここもこの通り。
※同じ場所をPENTAX スーパータクマー 55mm F1.8 で撮ったのは、
こちら。タクマーの画の方がダクトに油がべっとり付いている感じがしますw

小さくて軽くて、価格からの想像を超える、きっちりとした細密な解像感のあるレンズです。撮影中は前レンズがにょっきり伸びて格好悪いのですが、いつも持ち歩ける300mm望遠ズームはお守りみたいな存在です。
ボディは、カメラとの接合部(マウント)部分も全てプラスチック製です。軽量化(コストダウン)VS耐久性では明らかに軽量化(コストダウン)が優先されたようですが、きっと大きさと重さがカメラ女子には最重要なのでしょうね。このレンズは基本的に妻のものなのですが、これからは時々借りてカバンに忍ばせて出掛けたいと思います。
Posted at 2014/08/23 22:46:40 | |
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